46歳・釈由美子、美貌変わらずも「身体見るの嫌だから、真っ暗にして入浴」 出産で変わった人生観
『ゴジラ×メカゴジラ』(02)の主演がきっかけで米映画『Ike Boys イケボーイズ』(6月14日公開)に出演した釈由美子(46)はキャリア27年目を迎える。結婚し、8歳の息子のママにもなった46歳の現在地とは?
グラドル→俳優転身の20代は「忙しすぎて、あまり記憶がない」
『ゴジラ×メカゴジラ』(02)の主演がきっかけで米映画『Ike Boys イケボーイズ』(6月14日公開)に出演した釈由美子(46)はキャリア27年目を迎える。結婚し、8歳の息子のママにもなった46歳の現在地とは?(取材・文=平辻哲也)
20代の頃、グラビアアイドルから俳優へ転身。香港のアクションスター、ドニー・イェンがアクション監督を務めた初主演映画『修羅雪姫』(2001年)では刀アクションを見せ、高橋ツトム原作のテレビ朝日系ドラマ『スカイハイ』(03、04)では恨みの門番イズコ役でブレーク。「お行きなさい」との決めポーズも人気となった。
記者が釈をインタビューするのは20年ぶり。ママになっても、その美貌は衰え知らずだが、釈は「そんなことはないですよ。自分の身体を見るのも嫌だから、お風呂は真っ暗にして入っています。がっかりしちゃうんで」と笑う。
「20代の頃はすごく忙しすぎて、あまり記憶がないんですよね。つい最近だったようにも思えるし、一瞬だったような気もします。先日、コミコンでサービスのつもりで(スカイハイの)『お行きなさい』ってポーズも取ったんですけど、若いお客様ばかりでシーンとしていました。知らないんですね。すごい寂しくなっちゃいました」
最新出演映画『Ike Boys イケボーイズ』は、米監督エリック・マキーバーが自身の故郷オクラハマを舞台に、幼少期から大好きだった日本の特撮、アニメにオマージュを捧げたファンタジーSF。監督が『ゴジラ×メガゴジラ』の大ファンだったことからオファーを受け、物語のカギを握るレイコ役を演じた。
「『メカゴジラ』は宝物のような存在です。今でも、出させていただいたことが信じられない。一生の宝物ですね。デビュー作の『修羅雪姫』からアクションが続いていたので、『ゴジラ』にもアクションシーンがありましたが、まさかメカゴジラの中に入って操縦して……というのはビックリでした。過去のヒロインでも、メカゴジラに入ってゴジラと直接戦う人はいなかったじゃないですか」
ゴジラは当時、あまり詳しくはなかった。だが、今では8歳の息子ともどもゴジラ好きになっている。『ゴジラ-1.0』の米アカデミー賞視覚効果賞受賞などの快挙も誇らしく見ていたという。
「息子は、すごいゴジラ好きなんです。私が出ているから、というわけではなく、とても作品を見たがったので、見せたらハマってしまい、今では共通の趣味になっています。『メカゴジラ』も見せたら、『あれ? ママじゃん』と驚いていました。新しい作品が出るたびに見ていますし、グッズも集めているので、家じゅうゴジラのフィギュアだらけです」
8歳長男には「自分の頭で考えて、行動できる人になってほしい」
今は俳優業をセーブしながら、子育てを中心に回っている。
「息子が赤ちゃんだった時の記憶はあまりないくらい、6歳で小学校に上がるまではあっという間でした。今は習い事、社会活動もやっているので、こちらの方が大変です。今は、自然災害、コロナといろんなことが起こる不確実な時代ですから、息子には自分の頭で考えて、行動できる人になってほしい。生き抜く力を身につけてほしいなと思っています」
6月12日は46歳の誕生日を迎えた。40代後半の目標はなにか。
「出産は大きく人生観が変わった出来事でした。それに付随して、仕事への向き合い方も変わってきました。今は、こういう役がやりたい、という思いはまったくないんです。それで、オファーがなくても、仕方ない。そんな中でも、今回の『Ike Boys』のように、過去の作品を通して、新しい役をいただけることもあります。オファーをいただいたら、私ができることを真摯な気持ちで全力を尽くしたい、という思いはあるのですが、ガツガツ行きたいという気持ちはないです。休業状態になったら、それが自分の賞味期限。そうなったら、引退と思ったりします。今はマンションの契約更新みたいな感じで、1年ずつ更新できたら、いいなという気持ちでいます」。こう穏やかで話せるのも、私生活での幸せがあるから、だろう。
■釈由美子(しゃく・ゆみこ)1978年6月12日生まれ。東京都出身。1997年にデビューし、「修羅雪姫」(01)にて映画初主演。『ゴジラ×メカゴジラ』(02)のほか、TVドラマ『スカイハイ』シリーズ(03、04)や『7人の女弁護士』シリーズ(06、08)でも注目を集めた。カナダ発のパンデミック・ホラー映画『ロックダウン・ホテル 死・霊・感・染』(21)で海外作品初参加を果たし、本作が2作目となる。
ヘアメイク: 田中宏昌(アルール)
スタイリスト:安永陽子
<衣装>
トップス
ミランニ/ドレスアンレーヴ
スカート
ミランニ/ドレスアンレーヴ
イヤリング
ラ・キアーヴェ/ドレスアンレーヴ
バングル
1DKジュエリーワークス/ドレスアンレーヴ
パンプス
Dior(本人私物)