市川團十郎、妻・小林麻央さんの命日語る「空が真っ赤な6月は、みんなでその話をする」

歌舞伎俳優の市川團十郎が11日、都内で行われた「歌舞伎座『七月大歌舞伎』昼の部『星合世十三團』」の取材会に出席。2017年6月22日に亡くなった妻・小林麻央さんの命日について語った。

取材会に出席した市川團十郎【写真:ENCOUNT編集部】
取材会に出席した市川團十郎【写真:ENCOUNT編集部】

長女・麗禾のアップルパイは「甘すぎ」でも「美味しかった」

 歌舞伎俳優の市川團十郎が11日、都内で行われた「歌舞伎座『七月大歌舞伎』昼の部『星合世十三團』」の取材会に出席。2017年6月22日に亡くなった妻・小林麻央さんの命日について語った。

 團十郎は8日に自身のインスタグラムで、俳優・市川ぼたんとして活躍する長女・麗禾が半日かけてアップルパイを作ってくれたことを報告。この日、会見で娘の成長について聞かれると、「進級して大人になって、アップルパイを作ったり。撮影もしていますし。なんとなく自立しています。麻央が不安だったでしょうから、そういう意味では、麗禾は成長しています。ありがたいなと思います」と語った。手作りアップルパイについては「食べましたけど、甘すぎて(笑)。砂糖の量が多かったんですかね」と明かし、「でも美味しいと言いました」と親心を見せた。

 6月22日は麻央さんの命日。毎年報告していることなどを聞かれると、「報告することって……特にないですよね。毎日手を合わせたり、コミュニケーションをしているので、『特別この日だから』ということはないです」と、日々麻央さんを思っている様子を明かした。「でも、あの日(亡くなった日)は空が真っ赤だったんで、空が真っ赤な6月は、毎年屋上で空を見た時に、みんなでその話をするっていう感じですかね」と語った。

『星合世十三團』は、19年7月に当時海老蔵だった團十郎が初演。古典歌舞伎の三代名作のひとつ『義経千本桜』のドラマ性に焦点をあて、娯楽性の富んだ演出や新たな趣向、宙乗り、大立廻りなどを取り入れ、源平の時代に生きた人間たちの運命と修羅を描いた物語。7月の歌舞伎座公演の昼の部で再演する。團十郎は、『義経千本桜』でおなじみの左大臣藤原朝方、卿の君、川越太郎、武蔵坊弁慶、渡海屋銀平=実は新中納言知盛、入江丹蔵、 主馬小金吾、いがみの権太、鮨屋弥左衛門、弥助=実は三位中将維盛、佐藤忠信、佐藤忠信=実は源九郎狐、横川覚範=実は能登守教経の13役を演じる。

次のページへ (2/2) 【写真】取材会でのアザーカット
1 2
あなたの“気になる”を教えてください