土屋太鳳、ラウール主演映画で“男として育てられた娘”役に 宝塚男役からコツを学ぶ
俳優の土屋太鳳がSnow Manのラウールが主演の映画『赤羽骨子のボディガード』(8月2日公開)に出演することが26日に発表された。併せて、イメージビジュアルも公開された。
銀髪に眼帯姿のイメージビジュアルも公開
俳優の土屋太鳳がSnow Manのラウールが主演の映画『赤羽骨子のボディガード』(8月2日公開)に出演することが26日に発表された。併せて、イメージビジュアルも公開された。
同作は、週刊少年マガジン(講談社)で連載中の丹月正光による同名コミックスの映画化。とある事情から、クラスメイトで幼なじみの赤羽骨子に100億円の懸賞金がかけられていることを知った主人公のヤンキー不良高校生・威吹荒邦(ラウール)は、「バレることなくボディーガードとなって、赤羽骨子を守る」というミッションを与えられる。しかしクラスメイト全員がボディガードだったということが判明する。
すでに遠藤憲一や津田健次郎などの出演者も発表されており、今回は土屋の出演が解禁に。土屋が演じるのは、国家安全保障庁長官・尽宮正人(遠藤)を父に持つ尽宮正親(じんぐう・まさちか)。正人の娘として生まれるが男として育てられ、MI6に所属するエリート。実は正人は骨子の父親でもあり、正親と骨子は姉妹。しかし正親は幼い頃から訓練され、男として育てられた。
父の愛情を受けたい一心で血のにじむような努力をしMI6に所属するエリートとなった正親だが、どんなに努力をしても正人は正親に見向きもせず、骨子を溺愛していた。父の愛情を受けられなかった正親は、骨子を殺したいほど憎むように。骨子の命を狙う中で荒邦と対峙し、ひょんなことから荒邦にある感情を持つようになる。
公開されたイメージビジュアルでは、黒のレザーコートに身を包み、銀髪、そして右目には眼帯という姿で、妖しげな存在感を放つ。
クランクアップを迎えた土屋は、「率直にいうと、寂しいなという気持ちです。演じさせていただいた時間自体はすごく短いんですけど、演じれば演じるほど自分の心にどんどん入り込んでくるような愛おしさを感じる役でした」と、正親役への思いを明かした。原作と台本を読んだ当初、「これは責任重大だぞ!」と感じたという。「男の子として育てられたけれど、お父さんには『娘』として認めてもらいたいと願っていて、しかも荒邦と骨子の距離を縮めるキーマンでもあって、その上で、正親は荒邦を圧倒しないといけないじゃないですか。難しい役だなと思いました」と語った。
役作りについては、「まずは、登場シーンですよね。ここでちゃんと正親として荒邦を圧倒しなきゃいけない。それが出来ないと、そのあとの可愛らしい部分や憎めない部分が表現出来ないので、とにかく正親がどんな気持ちで育ってきたか全力で考え続けて、そのエネルギーを込めました」と振り返った。
「といっても、正親らしさは気持ちだけで表現できるものじゃないので、宝塚の男役の方にコツをうかがったり、宝塚のメイクに携わっている方に講習会を開いていただいたり、家族に姿勢や歩き方や声の出し方を教わったりして、私自身の日常の中で正親の生活を送りました」と、情報収集や意識した生活を心がけたという。「その頃は、普段の生活でも男らしかったと思います。声は低くしすぎると枯れてしまうので、低い中で声色やニュアンスを変えたり息を入れたりと工夫しましたが、とっても難しかったです。衣装とメイクとウィッグにたくさんパワーを貰って、やっと乗り切れた気がします」と、撮影時の様子を語った。
ラウールとの共演については、「ラウールさんは頭脳と身体能力の両方をフルに使って、現場でどんどん進化していかれる方だなと感じました」と語り、「正親とのアクションでは受け身を担当なさってますけど、アクションって、実は受け身が上手くないとアクションにならないんです。しかも受け身って危険なんですよね。体格差もすごくあるのに一生懸命向き合ってくださって、本当に素晴らしかったなと思います」と称賛した。解禁となったビジュアルでは、ラウール演じる荒邦との2ショットも公開されている。