山下幸輝、『アンチヒーロー』は「特別な作品」 野村萬斎に“ライバル視”「負けそうになる」
TBS系日曜劇場『アンチヒーロー』に出演している俳優の山下幸輝がリモート取材に応じ、撮影現場での雰囲気などを明かした。
東京地方検察庁の若手検事・菊池大輝を演じている
TBS系日曜劇場『アンチヒーロー』に出演している俳優の山下幸輝がリモート取材に応じ、撮影現場での雰囲気などを明かした。
本作は「弁護士ドラマ」という枠組みを超え、長谷川博己演じる“アンチ”な弁護士・明墨正樹を通して、視聴者に“正義とは果たして何なのか?”“世の中の悪とされていることは、本当に悪いことなのか?”を問いかける前代未聞の逆転パラドックスエンターテインメント。スピーディーな展開で常識が次々と覆されていく。
毎話放送後はXでトレンド入りするなど話題に。山下は東京地方検察庁の若手検事・菊池大輝を演じている。
以下、インタビュー内容。
――現場で刺激を受けたことや成長できたと感じたことは。
山下「今回作品的にも難しい単語や専門用語、セリフ量が多いです。みなさん役に入り込んで集中しているので、精神力が切れる瞬間が少ない印象。撮影している中ですごく勉強になっています」
――具体的に姿勢を受けた人は。
「法廷での明墨さん。長谷川さんのセリフ量がまず多いのと1つ1つの言葉のパワーがすごい。どのセリフがっていうよりも全部です」
――本作では野村萬斎さん演じる東京地方検察庁の検事正・伊達原泰輔との対峙シーンも多いです。共演して感じていることは。
「目です。目の力で負けそうになるんです。セリフ量的には萬斎さんの方が断然多いんですけど、僕はセリフがない瞬間が多い。そのときにすごく負けそうになります。目で訴えているパワーがすごいなと思いました」
――どのように対抗しているんでしょうか。
「今のところ連敗しています。僕も目の強さはわりと自分の持ち味でもあるので勝ち越したいと思っています(笑)」
――演じている菊池大輝はまだ視聴者にとってはどんなキャラクターが不透明な部分も。キャラクターへの解釈や役作り方法は。
「菊池も27~8っていう年齢で、作中には出てこないですけども、東大卒っていう裏設定があります。それも踏まえて立ち姿やたたずまいみたいなところはどっしり構えようと思っています。検察官として自分が正義だと思ってることは野村萬斎さんの言葉が僕は正義だと思っています。あくまでも伊達原は萬斎さんに忠実でついていきますっていう人物。それがたとえ悪だとしてもが正義だと思っています」
――放送後はXでトレンド入りするなど話題を呼んでいます。反響の大きさを実感することは。
「そもそも日曜劇場に出られるっていうのがすごく光栄なことだなと思っていて、大人の方々からすごくお声をいただくようになりました。演技を褒めていただきます」
――撮影中の印象深い出来事は。
「木村佳乃さんはいるだけで(現場の雰囲気が)明るくなりますね。『おはようございます』という一言から、今日は頑張れそうってパワーをもらえる。朝早いなっていうときでも、木村さんがいらっしゃると、今日気持ちいいなってなります。太陽みたいな存在です」
――本作は山下さんにとってどんな作品になっていますか。
「特別な作品になっています。登場した回数もまだ少ないっていうのもあるので手応えはまだありませんが、僕の中でまだいけるなっていうのはあります」