iPhoneを落札したら愕然「個人情報の全データが…」 不穏なLINEやりとりも 購入者「ビビりました」
ネットオークションで、中古iPhoneを買ってみたら衝撃の展開に……。写真などのデータがほとんど残っていたという。ガジェット愛好家が、中古スマホの修理をやってみようと購入した端末。図らずも知ることになってしまった、前オーナーの人生模様。落札者は改めてデータや個人情報の扱いに注意を払う必要があることを実感したといい、「端末を売却、手放す際は必ず初期化だけは徹底していただきたいです」と呼びかけている。
「人間関係のもつれの危険性を再認識させられました」
ネットオークションで、中古iPhoneを買ってみたら衝撃の展開に……。写真などのデータがほとんど残っていたという。ガジェット愛好家が、中古スマホの修理をやってみようと購入した端末。図らずも知ることになってしまった、前オーナーの人生模様。落札者は改めてデータや個人情報の扱いに注意を払う必要があることを実感したといい、「端末を売却、手放す際は必ず初期化だけは徹底していただきたいです」と呼びかけている。
「落札したiPhoneセットの中に一台やべえ端末が混じっていた」
Xに事のあらましを報告したのは、Yahhaー*(@yahha_88)さん。機械いじりが大好きだという男子高校生だ。
パスコードが掛かっていたが、単純な数字を入れてみたら解除できた。興味本位で少し中身を見てみたという。
「写真フォルダ、前オーナーの大学から出産、子育てまでぜーんぶ残ってたんだけど 日数がかさむに連れて段々雲行きが怪しくなって 離婚届けだとかLINE・DMのスクショが大量になっていって最後は誤動作の連射?みたいなので終わってた。華やかな写真ばかりだったフォルダも文字ばかりになっていって怖い」。
大学の卒業式、出産、育児の楽しそうな思い出はいつしか、不穏なLINE内容のスクショやメモなどの文字を写したものに変わっていき、最後は親権やお金を巡る弁護士への連絡といった生々しい暗い記録が残されていたという。
そもそもの経緯については、Yahhaー*さんは古い端末の収集が趣味で、古いバージョンの端末を収集したかったという。「なかなか初期バージョン等は現存していないので」。それに、今回は修理の練習を行う目的でスマホ端末をいくつか購入した。
「今回のようにデータが完全に残っている事例は初めてのことだったので驚きました。ただ、結構ヤフオク等で動作未確認のジャンク品を購入すると、よくあることらしいです」。驚がくの思いを明かす。
偶然にも発見してしまった他人の“人生日誌”。Yahhaー*さんは「率直に恐怖を感じました。学生時代は交友関係もよくとても華やかな写真が多かったのにもかかわらず、年月が過ぎてほころびが増えるに連れて、暗く苦しそうになっていったように見えます。正直終盤のスクショと文字で埋め尽くされた写真フォルダは所見ビビりました。後味が悪すぎます。人間関係のもつれの危険性を再認識させられました」と受け止めについて話した。
今後、個人情報が含まれているデータは削除するつもりだ。「私個人が持っていていいものでは決してないものですし、普通に気持ち悪いので専用のツールを利用して完全に削除したいですね。ただ、このように初期化されていない状態だとAppleIDのパスコードが分からないため正規の方法では初期化することができないんです。困ります」。
情報社会・ネット社会では個人情報の取り扱いは大きな課題になっている。どう対応するべきか。個人個人がしっかりと考えていくことが大事だろう。
Yahhaー*さんにはこんなことが一抹の不安としてあるという。
「これは私の臆測に過ぎないのですが、もしかするの前の持ち主は既に他界しているのかもしれません。そんな気がします。ですが、たとえ故人のものであっても遺品整理は遺族がきちんと行ってほしいです。故人の生前の情報が悪用されることなど絶対あってはいけないことです」。
個人情報の漏えいを防ぎ、適切に守っていくためにも、スマホを処分する時は、あらかじめ端末本体からデータを消しておくことが大事なポイントになる。Yahhaー*さんは「端末を売却、手放す際は必ず初期化の方だけは徹底していただきたいです。今回の端末には個人情報の全データが残っていました。人間善人ばかりではないので悪用される可能性も十分にあります。必ず削除だけはしてください。それがうまくできないのならば破壊した方がまだマシです」と話している。