プロレスのレジェンドと積極交流 大注目の「レッスルコン」に行ってみた
毎年春先の日曜日に開催される、世界最大のスポーツエンターテイメント団体WWE(ワールド・レスリング・エンターテインメント)による世界最大のプロレス興行「レッスルマニア」。ENCOUNT編集部では、2019年4月4日から7日に米ニューヨーク・ヒルトンミッドタウンで開催された最新2019年の「レッスルコン」をレポートする。
名レスラーがずらり集結 日本選手の姿も…桃源郷が待っている
毎年春先の日曜日に開催される、世界最大のスポーツエンターテイメント団体WWEによる世界最大のプロレス興行「レッスルマニア」。
このイベントは近年、毎年8万人前後を動員するビッグイベントであるが、それが意味するところはすなわち、8万人のプロレスファンが1年に一度、ひとつの街に集うということである。それゆえ「レッスルマニア」に先立つ1週間は「レッスルマニアウィーク」と呼ばれ、ひとところに集まったプロレスファンのためにさまざまなイベントが開催される。空港からストリートまでを飾り付けるWWEの仕掛けもあって、この時期の街はさながらプロレスのお祭りのような雰囲気となる。その中でもっとも大規模で有名なイベントが、今回紹介する「レッスルコン」だ。
ENCOUNT編集部では、2019年4月4日から7日にニューヨーク・ヒルトンミッドタウンで開催された最新2019年の「レッスルコン」をレポートする。
「レッスルコン」は、その名の通りプロレスのコンベンションのこと。近年、東京でも開催されている「東京コミコン(コミックコンベンション)」などと同種のイベントだが、企業による大規模な出展などはなく、日本ではコミックマーケットのような同人誌即売会を想像してもらうとわかりやすいだろう。会場にはテーブルが並べられ、それぞれのテーブルが販売ブースとなって、参加者によってさまざまな商品が売られている点も同じだ。
そんな「レッスルコン」の最大の特徴は、多くのレジェンドレスラーがその小さなテーブルひとつ分のブースに参加しているということだ。日本のプロレスファンにも馴染み深い”狂乱の貴公子”ことリック・フレアーや”ニューヨークの帝王”ボブ・バックランド、”超竜”スコット・ノートンや”ハードコアレジェンド”ミック・フォーリーなどその顔ぶれは実に豪華。そんな彼らの売り物は主に、2ショット撮影の権利やサイン、そしてグッズである。
日本のプロレス会場やファンイベントなどではグッズを買ったり、団体のファンクラブに入会したりして、その付帯特典としてサインやツーショットをしてもらうのが主流だが、欧米でのプロレスイベントでは直接お金を払ってツーショットやサインの権利を買うことが多く、「レッスルコン」の各ブースもそのシステムでツーショットやサインを頼む形となっている。サインやツーショットの価格は選手にもよるが、おおむね10ドル~60ドルほど。その中でも、20~30ドルを設定しているプロレスラーが多い。