人気レースクイーン・真木しおりはまさかの「トラック女子」 朝から往復5時間の運送業務 相棒は10トン車
今年もモータースポーツのシーズンが華々しく開幕。日本最大級のカーレース「SUPER GT」(5月3日~4日、富士スピードウェイで第2戦)で今季、GT500クラスに参戦している名門レースチーム「ARTA」を力強く支えるのが、サーキット・アテンダント「ARTA GALS」だ。大注目のレースクイーンチーム。加入6年目、真木しおりに直撃し、自身の成長や思い描く将来像に迫った。
「立ち方、所作、しゃべり方などなど、人として大人として成長」 ARTA GALS・真木しおり
今年もモータースポーツのシーズンが華々しく開幕。日本最大級のカーレース「SUPER GT」(5月3日~4日、富士スピードウェイで第2戦)で今季、GT500クラスに参戦している名門レースチーム「ARTA」を力強く支えるのが、サーキット・アテンダント「ARTA GALS」だ。大注目のレースクイーンチーム。加入6年目、真木しおりに直撃し、自身の成長や思い描く将来像に迫った。(取材・文=吉原知也)
中学生の頃から地元大阪でラウンドガールをしていて、高校生の時に原宿でスカウトされ、芸能界に入った。「人に見られるのが好き」な天性のレースクイーンだ。
充実の昨季について、「2023年は、500クラス2台体制と、ARTA自体の体制も大きく変わった年で、いろいろと変化もありました。まず2023 ARTA GALS発表の時にすごい反響があったのが印象深いですね。私が尊敬しているレースクイーンの方々と一緒に1年間駆け抜けることができたこと、本当にいろいろ吸収するところがいっぱいでたくさんの学びを得ました!」と振り返る。
誰かがピンチになったら誰かがフォローに入る。そんなチームワークが身に染みた出来事があったという。「私が1度、レースを家庭の事情で休んだことがありました。一人ひとりステージで言う言葉が決められていたのですが、私が休んで抜けたところを代わりに他のメンバーが覚えてしゃべらないといけなくなって……。レースに行けなくなることが分かったのが本当に数日前の直近だったので、その面では本当に迷惑かけてしまったなって思います」。メンバーへの感謝を口にする。
レースクイーンの活動は学びがたくさん。「立ち方、所作、しゃべり方などなど、人として大人として成長して、それが身に付いていくので、これから生活していく上でどんな場面でも役立つなぁと思っています!」。人間的な成長にも着実につながっている。
意外な顔を持っている。「運送のお仕事をしています!」。18歳で準中型免許、その後、中型免許、大型免許を順調に取得。10トントラックに乗り、「トラック女子」としてハンドルを握っているのだ。
「レースや他のお仕事がない日は、土日祝日以外はトラックに乗っています! 現在は、朝家を出て三重県に荷物を積みに行って大阪で荷物を降ろすお仕事をしています」。往復5時間の仕事を、安全に時間を守り、きっちりこなしている。ルーティンがあるといい、「行きは必ずラジオを聴いて、パーキングエリアに立ち寄って休憩して時間調整します。帰りは自分の好きな曲だけを流してウキウキ気分で戻ります」。自身のSNSで運転席のショットを発信するなど、ちょっとしたトラック業界の有名人だ。
苦労も多く、「冬の時期はフロントガラスが凍っているので、朝から凍っているのを溶かすところから始まりますね(笑)。先日は濃霧に見舞われて、前の車のランプ頼りの運転でなかなか怖かったです。事故なく、運送できました」。安全運転を心がけ、運送業界の担い手としてしっかりと責務を果たしている。
「ARTA GALS」をこよなく愛する。とびきり明るい性格で、チームの雰囲気づくりに欠かせない存在だ。「このチームには変な上下関係はなく、みんな対等で仲良しです。ファンの方からも『仲がいいよね』と言っていただけます。今年も団結して、一番仲良しのチームだと言っていただけるよう、みんなで活動していきたいです!」と爽やかな笑顔を見せた。
ARTA GALSは「Aggressive & Passion」を掲げ、美しさ・強さを表現する「BEAUTY」、姿勢や所作などを示す「PROFESSIONAL」、そして笑顔やおもてなしの「HOSPITALITY」の3つの構成要素の体現者として活動している。
2024年シーズンは、真木、はらことは、木村理恵の3人が引き続き参加。新たに一之瀬優香、川瀬もえ、広瀬晏夕が加わり、6人体制でレース場を彩る。