『つるピカハゲ丸』のむらしんぼ、初めての原稿料の使い道 歴史が詰まった思い出の本
漫画家・のむらしんぼ先生は1985年から95年まで連載されていた人気作『つるピカハゲ丸』の作者だ。大学在学時に『ケンカばんばん』でデビュー。若くしてプロ漫画家の仲間入りを果たしたが、初めての原稿料ではどんなものを購入したのだろうか。
「いまだに絵が下手な僕ですけど、『これは必要だ』と思って」と明かす
漫画家・のむらしんぼ先生は1985年から95年まで連載されていた人気作『つるピカハゲ丸』の作者だ。大学在学時に『ケンカばんばん』でデビュー。若くしてプロ漫画家の仲間入りを果たしたが、初めての原稿料ではどんなものを購入したのだろうか。
のむら先生に「1番最初の原稿料で何を買いましたか」と質問を投げると「最初の原稿料は『小学六年生』での『ガッツだ!ちび六』でした。まだ当時は銀行口座も持っていなかったですね」と当時を思い返した。
「覚えてないんですよ。あの頃は金もないし、食べて終わってたと思います」と笑い、数秒考えた後に仕事場の奥からおもむろに4冊の本を持ってきてくれた。
「今だったらパソコンで調べれるじゃないですか。これを当時使ってましたね」と人物のさまざまなポーズが図鑑のようにズラリと並んだ『アクションイラスト』という素材集を紹介した。
「いまだに絵が下手な僕ですけど、『これは必要だ』と思って買いました。ただ、今はほとんど使ってないですね。めんどくさくて(笑)。ネットの時代って便利ですよね」
“漫画家のルーツここにあり”といった年代物の素材集をデジタル時代となった今も大切に保管していた。
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【写真】のむらしんぼ先生が初めての原稿料で購入した『アクションイラスト』