嵐・松本潤 今年は舞台が勝負作…野田秀樹『正三角関係』で長澤まさみ、永山瑛太らとロンドン公演も
嵐の松本潤が、7月11日から東京芸術劇場プレイハウスで上演される舞台『正三角関係』に出演することが18日、劇団「NODA・MAP」から発表された。松本にとっては2011年の『あゝ荒野』以来13年ぶりの舞台出演で、同作には長澤まさみ、永山瑛太とともに三兄弟を演じる。公演は7月の東京を皮切りに、北九州、大阪、英ロンドンで予定されている。松本は昨年、NHK大河ドラマ『どうする家康』に集中。今年は『正三角関係』が、俳優としての勝負作になりそうだ。
7月11日からの東京公演が皮切り
嵐の松本潤が、7月11日から東京芸術劇場プレイハウスで上演される舞台『正三角関係』に出演することが18日、劇団「NODA・MAP」から発表された。松本にとっては2011年の『あゝ荒野』以来13年ぶりの舞台出演で、同作には長澤まさみ、永山瑛太とともに三兄弟を演じる。公演は7月の東京を皮切りに、北九州、大阪、英ロンドンで予定されている。松本は昨年、NHK大河ドラマ『どうする家康』に集中。今年は『正三角関係』が、俳優としての勝負作になりそうだ。
同作は、劇作家、演出家、役者である野田秀樹が率いるNODA・MAPの最新作。松本は野田と20年前に出会ってから、野田による数多くのワークショップに参加しており、文字通り、満を持してのNODA・MAP初登場になる。
松本は1997年の『Stand by Me』で初舞台を踏み、06年には野田作、蜷川幸雄氏演出の『白夜の女騎士』で主演し、空飛びサスケ役を演じている。今回は『あゝ荒野』(蜷川氏演出)以来、実に13年ぶりの舞台出演となる。
共演する長澤はNODA・MAPの『THE BEE』(21年)に出演、永山は野田の作品に『MIWA』(13年)、『逆鱗』(16年)に出演しており、野田は「この作品のために生まれてきた3人」と表現している。
物語は、19世紀ロシア文学を代表するドストエフスキーの最高傑作『カラマーゾフの兄弟』を入口にしている。そして、野田自身が「日本のとある場所のとある時代の花火師の家族」である『唐松族の兄弟』の新しい物語を創作。日本のとある時代の父殺しという“事件”を扱ったサスペンスで、ある花火師一家の三兄弟を軸に展開していく。
三兄弟は、長男が花火師、次男が物理学者、三男は聖職者。この長男と父親が、一人の“女”を巡る三角関係を織り成し“父親殺し”へと発展する。演じるのは松本、長澤、永山の3人だが、松本が長男、永山が次男、女性の長澤が三男を演じ、この三兄弟の父親を竹中直人が演じる。
NODA・MAPの新作公演は、観劇当日の新鮮さのために幕が開くまで物語の全貌が明かされないが、「松本は心が荒廃した花火師、長澤は性格的にも真反対の“男役”と“女役”の二役を演じ分け、永山は神をも恐れぬ不敵なインテリと3人いずれも新鮮な役どころである」との情報は開示された。
タイトルの『正三角関係』は、さまざまな想像が膨らせるが、野田は「あんまり題名は、芝居の中身と関係ないよ」と言いつつ、「珍しくサスペンス仕立てにしているから、それが『正三角関係』ってことかな」とも話している。
ドラマ、映画でも主演格の3人に加え、村岡希美、池谷のぶえ、小松和重、竹中直人も出演。いずれも近年のNODA・MAP作品で存在感を放っており、発表文では「まさに盤石のキャスティング」とし、毎回、何役を演じるのか注目される野田自身も舞台に立つことを明かしている。
そして、変幻自在な17人の精鋭アンサンブルキャストも合流。総勢25人のキャストが同作で「野田ワールド」を展開することになる。なお、NODA・MAPの海外公演は再演の作品が通例だが、今回は「新作」である同作をロンドンで披露することになり、同劇団、キャスト陣にとっても「挑戦的な海外公演」となる。
<公演概要>
○東京公演(東京芸術劇場プレイハウス) 7月11日(木)~8月25日(日)※6月23日(日)にチケット一般発売
○北九州公演(J:COM北九州芸術劇場大ホール) 9月5日(木)~9月11日(日)※6月23日(日)にチケット一般発売
○大阪公演(SkyシアターMBS) 9月19日(木)~10月10日(木) ※9月1日(日)にチケット一般発売