上白石萌歌、映像×舞台×SF×アニメが融合する前代未聞のドラマに「1秒も飽きない」
俳優の上白石萌歌が8日、都内で行われたドラマ『滅相も無い』1話・2話先行試写&完成披露トークイベントに登壇。中川大志、染谷将太、森田想、監督を務めた加藤拓也氏と、完全オリジナルSF群像劇となる本作の魅力を語った。
『Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2023』に選出された加藤拓也氏が連続ドラマで全話脚本・監督
俳優の上白石萌歌が8日、都内で行われたMBS系ドラマ『滅相も無い』(火曜深夜0時59分)1話・2話先行試写&完成披露トークイベントに登壇。中川大志、染谷将太、森田想、監督を務めた加藤拓也氏と、完全オリジナルSF群像劇となる本作の魅力を語った。
本作の監督・脚本を務める加藤氏は、第67回岸田國士戯曲賞、第30回読売演劇大賞演出家賞部門優秀賞、また世界を変える30歳未満として『Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2023』に選出されるなど、舞台作家として大活躍。映像でも、NHK『きれいのくに』で第10回市川森一脚本賞受賞、映画『ほつれる』は三大陸映画祭で受賞するなど、演劇と映像を自由に行き来しながらめざましい功績を残し続けている。
加藤作品に初参加となった上白石は、「ずっと加藤さんの舞台を拝見していて、“加藤さん語”というのがある。例えば、『なんだっけ』とか日常的な会話のエッセンスが脚本に盛り込まれている。かむニュアンスとか、人間的にしゃべっている言葉をせりふにしていらっしゃるので、その加藤さん語を早く話してみたいという気持ちでいっぱいでした」とコメント。「いつもよりもせりふを入れるのに時間がかかりましたが、せりふにすると登場人物の血の通った言葉になっていくので、それが加藤さんの世界の言葉なんだと感じました」と語った。
加藤氏が初めて連続ドラマで全話脚本・監督に挑み、撮影は演劇的手法と映像的手法をミックスした試みを多数取り入れて行われた。上白石は映像・舞台・SF・アニメを縦横無尽に横断する本作について、「今まで見たことが無い映像体験でした。映像の中で場面転換もする、ワンカットで人が人の力で動いて場面を変えていくので見ていて1秒も飽きない。ずっとこの世界にいたいという気持ちになりました」と感想を述べた。
巨大な“穴”が現れた日本が舞台となる本作にちなんで、登壇者が最初にイメージした穴をフリップに描いて公開。上白石がドーナツのようなイラストを披露して「ドーナツ好きなんですよ」とコメントすると、加藤監督らが一斉にツッコミ。上白石は「身近なもので穴といったら自分の中ではドーナツ。ドーナツだったらいいなという願望を(描きました)」と話すと、中川は「ファンタジックですね」と笑顔で上白石の世界観をたたえた。
作品公開に向け上白石は、「夢の加藤組にこうして参加できたことをうれしく思います。魅力的なキャストの方々がいらっしゃって、そのみなさんとひとつのものを作れたことは幸せな経験になりました」と感無量な様子。「4月は新しい生活、出会いがある中で、心が揺れたりする瞬間が多い季節だと思います。深夜という誰にも邪魔されない時間に、現実と非現実を行ったり来たりする、居心地がいい、でも危うい時間に身を委ねてほしいと思います」とメッセージを送った。
本作は、4月16日より、MBSドラマイズム枠の毎週火曜・深夜0時59分から、TBSでは毎週火曜・深夜1時28分から放送がスタート。Netflixにて全世界見放題の独占配信されることも決定している。