阿部詩の“秒殺一本”劇場に世界が衝撃「誰が勝てる」 決勝は五輪3位の相手にわずか8秒
柔道のグランドスラムアンタルヤ大会が日本時間30日、行われた。今夏に行われるパリ五輪代表の女子52キロ級・阿部詩は国際大会にも関わらず“秒殺一本”を量産。世界から「誰が勝てるのか」の声が上がっている。
オール一本で余裕の優勝も「今回はあまり調子が良くなかった」
柔道のグランドスラムアンタルヤ大会が日本時間30日、行われた。今夏に行われるパリ五輪代表の女子52キロ級・阿部詩は国際大会にも関わらず“秒殺一本”を量産。世界から「誰が勝てるのか」の声が上がっている。
オール一本で余裕の優勝だった詩は大会後の公式インタビューで「今回はあまり調子が良くなかった」と告白。調子が良ければどうなってしまうのか。そんな試合内容の連続だった。
2回戦で登場した詩はトルガナイ・アベウオワ(カザフスタン)と対戦。一気に奥襟をつかむと体のバネを使いそのまま払い腰で一本。84秒だった。3回戦ではスイスのビンタ・ンジャイと対戦しわずか54秒で隅落としで一本。体のバランスの良さを見せつけた。
迎えた準々決勝では驚きの7秒で決着をつける。出口クリスタの妹・ケリーを一本背負いで投げ飛ばした。準決勝はイタリアのオデット・ジュッフリダ。かけ逃げ気味の相手の技を受ける嫌な時間が続くが、相手が前方に倒れ、態勢を崩したところを見逃さず腕を取る。柔術のようなムーブを見せ、腕がらみで2分28秒、タップアウトを奪った。
決勝は英国の東京五輪3位チェルシー・ジャイルス。一番手強い相手かのように思えたがケンケンで追う内股でわずか8秒で一本だった。
国際大会の試合時間は1試合で4分。詩が優勝までの5試合にかけた時間は約5分だった。国内外のファンからは「彼女は素晴らしい」「彼女はみんなよりずっと先にいる」「世界柔道のショータイム」「誰が勝てるのか」「世界一の柔道家」「あなたは偉大」
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【写真】体のバネを使った豪快な払い腰一本