水原一平氏の違法賭博問題「懲役20年以下という刑罰も」 弁護士が見解「金額が金額」
カリフォルニア州の弁護士資格を持つ村尾卓哉氏が26日、TBS系朝の報道・情報番組『THE TIME,』(月曜~金曜午前5時20分)にリモート出演。米大リーグ・ドジャース大谷翔平の専属通訳を長年務めた水原一平氏の違法賭博問題について見解を語った。
カリフォルニア州の弁護士資格を持つ村尾卓哉氏が『THE TIME,』にリモート出演
カリフォルニア州の弁護士資格を持つ村尾卓哉氏が26日、TBS系朝の報道・情報番組『THE TIME,』(月曜~金曜午前5時20分)にリモート出演。米大リーグ・ドジャース大谷翔平の専属通訳を長年務めた水原一平氏の違法賭博問題について見解を語った。
同日、会見に出席した大谷は「僕自身、何かに賭けたり、スポーツイベントに賭けたり、頼んだこともないですし、送金を依頼したこともありません」と断言。「数日前まで、彼がそうしていたことも知りませんでした。結論から言うと、彼が口座からお金を盗んで、僕の周り、みんなにうそをついていた」などと語っていた。
これを受けて、村尾氏は「まずは声明文を読み上げということで、どの程度を語るのか関心を持っていたんですけど、ある程度重要になるポイントは抑えて、最終的には『ショック』という言葉を自ら振り絞るように仰っていたので、ツッコんだ話をしている印象は受けました」と心境を明かした。
水原氏が当初、米スポーツ専門局・ESPNから受けた90分のインタビューの内容とは大きく“食い違い”が発生していることについても「大谷選手も仰っていましたけど『捜査当局に委ねている』ことですので、捜査の進捗によってこれから明らかになるであろうと思っています」と見解を示した。
水原氏は、少なくとも450万ドル(約6億7500万円)を大谷名義の口座から送金したと伝えている。この件についても「口座の管理に関してどのようにしていたかという部分も踏み込んで話すのかなと思っていたんですけど、そこは『無断でアクセスされた』というのに留めていましたね。これに関しては犯罪の手口に関わる部分なので、これからの捜査に委ねるという判断であえて深くツッコまなかったのだろうなと想像します」と答えた。
開幕してから騒動が明らかになった背景を「狙いがあるわけではないでしょうけど、オフシーズンではなく開幕戦と注目を浴びるところに持ってきたのかな」と想像していた。
また「大谷さんが語ったことを前提とすると、全面的に水原さんが違法なアクセスをしていることですので、大谷さんは被害者ですし、水原さんは犯罪の容疑者ということになります」と話した。
安住紳一郎アナからの「450万ドル(約6億7500万円)の窃盗というとカリフォルニア州ではどれくらいの量刑になるような前例があるのでしょうか?」という質問には「金額が金額ですので、州法より連邦法の方が犯罪の刑罰は重い。もしかしたら、連邦法の方で、例えば“電信詐欺犯罪”だとすると、最大でも懲役20年以下という刑罰も用意されています。かなり大きい話になってくるかなと思います」と述べた。