トニー賞舞台に「臆せずチャンレンジ」若手俳優・富田健太郎の挑戦
第73回トニー賞受賞の舞台「ボーイズ・イン・ザ・バンド~真夜中のパーティー~」(原作/マート・クローリー)が7月18日からいよいよ日本で上演される。白井晃の演出で描かれるゲイを正面から扱った傑作に、男娼のカウボーイ役で出演する富田健太郎にインタビュー。リモートドラマへの参加や、自主映画の制作、役者という生業を通じて得た成長を語ってもらった。
「役者は道徳的な仕事」…。リモートドラマ、自主制作映画から学んだ俳優としての深み
第73回トニー賞受賞の舞台「ボーイズ・イン・ザ・バンド~真夜中のパーティー~」(原作/マート・クローリー)が7月18日からいよいよ日本で上演される。白井晃の演出で描かれるゲイを正面から扱った傑作に、男娼のカウボーイ役で出演する富田健太郎にインタビュー。リモートドラマへの参加や、自主映画の制作、役者という生業を通じて得た成長を語ってもらった。
――富田さんも参加された、役者自身が全編スマートフォンをカメラとして使用し、完全リモートで撮影した新感覚ドラマ「Drama stock」が6月上旬に配信されました。初めてのリモート撮影はいかがでしたか。
「撮影したデータを監督に送って、それを編集していただきました。撮影は自分でカメラ位置をセッティングして、自分で録画ボタンを押して、スタンドインしてお芝居を始めて…。難しかったですね」
――リアルタイムでディレクションをしてくれる人がいない中での撮影だったのですか。
「Meetを繋げながら監督に画角を確認してもらって。なのでリアルタイムで演出していただきながら、撮影を行っていました。でも、難しかったですね。繋げながら自分一人で撮影をするっていうのは、近未来な撮影方法だなとも思いました」
――みんなで集まっての撮影ができない中で、どういうものを届けたいと思って取り組んでいたのでしょうか。
「今まで通りの日常に戻ってほしいという願いはもちろんあって。その中で、僕たちがなにかみなさんに伝えられるものはお芝居であったり、なにか演劇に通ずるもの。今の状況でも出来ることを発信するのが役割だと思いました」
――実際に出来上がった作品をご覧になっていかがでしたか。
「編集されて一つの作品になったものを観たときはすごく感動しました。自分一人では作れないし、こうやっていろんな人の力を借りて一つの作品になるんだなって。作品づくり、ものづくりのすばらしさを改めて認識しましたね」