Aマッソ加納、“才能あふれる美人マルチタレント”との紹介に照れ笑い「言いすぎ(笑)」
お笑いコンビ・Aマッソの加納が25日、都内で行われた『公開シンポジウム「海ノ民話」から学ぶもの ~作家・芸人・学者の視点から~』に出席した。
「勧善懲悪に関しても今は価値観が変わってきている」と熱弁
お笑いコンビ・Aマッソの加納が25日、都内で行われた『公開シンポジウム「海ノ民話」から学ぶもの ~作家・芸人・学者の視点から~』に出席した。
日本財団「海と日本プロジェクト」の一環で行われた同イベントでは、全国各地に伝わる海にまつわる民話を題材に、昔の人々にとって民話がどんな存在であったのか、現代の私たちに何を伝えてくれるのか、さらに、民話を新たに作ることの可能性や、民話を次の世代に引き継ぐ方法についても、登壇者それぞれの立場から意見を交わした。
イベント冒頭、台本に加納の紹介文として「エッセイや小説、ドラマの脚本を書かれていて、才能あふれる美人マルチタレント。時代を切り開く文化芸人のトップランナー」と書かれていることが明かされると、加納は「言いすぎ(笑)」と謙遜しつつ照れ笑いを浮かべた。
また、海にまつわるエピソーを聞かれると、小学生の頃に相方のむらきゃみと、もう1人の友人と和歌山県にぴちぴちビーチ(箱作海水浴場)に大人の同伴なしで行ったことを明かし、「交通費だけを握りしめて大冒険な感じで行ったんですけど、もう1人の友だちがジャイアンみたいなやつで、『泳げるよな』って言われて、水着も何も持っていなかったので(むらきゃみと)2人で服のまま泳いだら溺れかけました(笑)」と回顧して会場の笑いを誘った。
一転、民話の学びや教訓が、お笑いでいう“オチ”に通ずるものがあると思うかという真面目な質問をされた加納は「例えば4コマ漫画は4コマ目を大事にしているなという印象があるんですけど、民話もまさしくそういう構造になっているなと思いますね。核になる部分が最後のオチの部分に来ているというのは、民話の特徴の大きな部分だなと思いますね」と分析。
また、災害を語る民話も数多く存在しているそうで、人間同士が争っているところに雷が落ち、人間たちが改心したという災害を語るアニメを見た感想を求められた加納は「災害は無慈悲に訪れるもので、人間たちが悪かったから災害が起こったんだって描き方をしているものもありますが、人間がおごり高ぶっていたから神が怒ったんだと結びつけられるものばかりではないと思うので、その後も含めて描いていく。そして、分かりやすいオチみたいなものをつけられないグレーなものもあって、勧善懲悪に関しても今は価値観が変わってきているので、オチのバリエーションも現代風にアップデートして、裾の広い民話の捉え方をしていくのが将来的にいいのかなと思います」と熱く語った。