中村鷹之資、『刀剣乱舞』の高身長キャラに不安「大丈夫なのかこれは!この僕の身長で…」

歌舞伎俳優の中村鷹之資と中村莟玉(かんぎょく)が25日、東京・千代田区の丸の内ピカデリーで行われたシネマ歌舞伎『刀剣乱舞 月刀剣縁桐(つきのつるぎえにしのきりのは)』の舞台あいさつに登場し、役柄が決まった時の心境を明かした。

舞台あいさつに登壇した中村鷹之資(左)と河合雪之丞【写真:ENCOUNT編集部】
舞台あいさつに登壇した中村鷹之資(左)と河合雪之丞【写真:ENCOUNT編集部】

中村莟玉は“シュッ”とした役柄に「うーん、そうかぁ…」

 歌舞伎俳優の中村鷹之資と中村莟玉(かんぎょく)が25日、東京・千代田区の丸の内ピカデリーで行われたシネマ歌舞伎『刀剣乱舞 月刀剣縁桐(つきのつるぎえにしのきりのは)』の舞台あいさつに登場し、役柄が決まった時の心境を明かした。

 刀剣ブームを巻き起こした大人気ゲーム『刀剣乱舞ONLINE』を、23年7月に尾上松也が演出し新作歌舞伎として初めて歌舞伎化。同作の映画版が4月5日から東劇や新宿ピカデリーなど全国の映画館で上映される。

『刀剣乱舞』は、審神者(さにわ)と呼ばれるプレイヤーが、刀剣の付喪神(つくもがみ)である刀剣男士を成長させ、歴史改変をたくらむ時間遡行軍(じかんそこうぐん)との闘いに挑むゲーム。歌舞伎版では、十三代将軍足利義輝が討たれた“永禄の変”を歌舞伎ならではの発想で大胆に脚色し、三日月宗近(みかづきむねちか)を松也、同田貫正国(どうだぬきまさくに)を鷹之資、髭切(ひげきり)を莟玉が演じる。また、膝丸(ひざまる)を上村吉太朗、小鳥丸(こがらすまる)を河合雪之丞、小狐丸(こぎつねまる)を尾上右近が務める。舞台あいさつには、松也、吉太朗、雪之丞、右近も登場した。

 同田貫を演じる鷹之資は、「(これまでの)刀剣乱舞を見たら、スラーっとした人がやってる……。『おい、大丈夫なのかこれは! この僕の身長で……』と懸念だった」と告白。「ファンの方からは『大丈夫です! 同田貫は割と背が低めのキャラなんでイケると思います』と励ましていただいた」と明かし、観客を笑わせた。また、「僕の知り合いに(苗字が)同田貫さんという人がいて、(松也)兄さんは狙ってらっしゃったみたい」と語ると、松也は「いや、……知らなかった」と告白。会場が笑いに包まれると、「でもすごい奇跡でしたね」と配役時を振り返った。

 また髭切を演じる莟玉も、「わたくしも、鷹之資さんのおっしゃっていたこと、本当によくわかる」とうなずき、「髭切のキャラクターのデザインを見た時に、本当に“シュッ”として、高身長で、面長なお役で……。うーん、そうかぁ……」と頭を抱えたという。

 その後、役柄について説明があったといい、「髭切というお役は『1000年以上の歴史がある一振りで、世の中のことに無頓着で、弟(膝丸)の名前もすぐ忘れてしまうような物忘れもある役』と言われ、『本当に莟玉さんにぴったりの役だと思います』と言われ……。そう思われてたんですね~」と、会場の笑いを誘った。

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