ぱんちゃん璃奈、初「K-1」で勝利 僅差での勝利に悔し涙「実力が全然足りていない」

第4試合では、K-1初参戦に注目が集まるぱんちゃん璃奈が、23戦14勝のベテラン・平岡琴に2-0で判定勝利を収めた。

勝利も複雑な表情を浮かべるぱんちゃん璃奈(右)【写真:山口比佐夫】
勝利も複雑な表情を浮かべるぱんちゃん璃奈(右)【写真:山口比佐夫】

K-1創始者の石井和義との会話明かす

格闘技イベント「TRHD presents K-1 WORLD MAX」(2024年3月20日)【スーパーファイト】第4試合 女子-47.5kg契約 3分3R・延長1R

 第4試合では、K-1初参戦に注目が集まるぱんちゃん璃奈が、23戦14勝のベテラン・平岡琴に2-0で判定勝利を収めた。

 平岡は2017年までKrushを中心に戦っていたが、2020年からは主戦場をRISEに移している。2023年11月にはオープンフィンガーグローブ大会「FIGHT CLUB」でも勝利したりと、経験豊富だ。

 1R、10センチの身長差から出されるぱんちゃんのリーチの長いパンチも、平岡はバックステップでかわしていく。ラウンド終了間近、平岡がバックスピンキックを見せるなど、リーチ差を感じさせない。

 2Rも平岡は距離を詰めてパンチを出していく。ぱんちゃんも迎え撃つ形でパンチのコンビネーションを出していく。

 3R、ぱんちゃんが自分から前に出ていく。前進しながらのパンチの連打で平岡が下がる場面が増えてきた。ラウンド後半、組み合う中で平岡も右ストレートが当たるも、ぱんちゃんが試合を有利に進めた。

 ジャッジの判定は30-29、30-30、30-28の2-0。僅差でぱんちゃんが勝利し、17戦17勝と無敗記録を伸ばした。

 SNSではK-1のアドバイザーを務めるK-1創始者の石井和義(正道会館館長)氏からテクニックを教わる場面がよく見られたが、それを活かしきれなかったという。

「K-1の舞台に立たせてもらっていい経験になったんですけど、実力が全然足りていないことを痛感した感じですね。本当に石井先生にめちゃめちゃ教えてもらったことが何も出なかったっていうのもあるし、終わった後すぐに石井館長から連絡いただいて、『おめでとう。でもやっぱり、力みすぎてたね』とあって、久々の日本人選手相手に気持ちが入りすぎちゃったのがダメだったと思います」

 勝利したぱんちゃんだったが、試合後の会見では涙をにじませながら悔しさを露わにした。

次のページへ (2/2) 【動画】力強く打ち込むぱんちゃんに対してバックスピンキックで対抗する平岡
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