ハイヤー転職で驚きの月収公開 「ガチで医師より給与いい」の声 生かしたのは接客スキル
タクシー、ハイヤー業界に転職し3年目という現役ドライバーが驚きの月給を公開し、ネット上で大きな話題になっている。職種のイメージを理由に、転職時には妻から「娘には伝えないでほしい」と冷ややかな目で見られたというが、見返すような大金だ。どのように稼いだのか。また仕事の魅力とは。投稿したどーがん(@dougan_tnk)さんに詳しい話を聞いた。
ネット騒然…「これはすごい」「転職しょうかな」
タクシー、ハイヤー業界に転職し3年目という現役ドライバーが驚きの月給を公開し、ネット上で大きな話題になっている。職種のイメージを理由に、転職時には妻から「娘には伝えないでほしい」と冷ややかな目で見られたというが、見返すような大金だ。どのように稼いだのか。また仕事の魅力とは。投稿したどーがん(@dougan_tnk)さんに詳しい話を聞いた。
「タクシー・ハイヤー業界に転職することを嫁さんに伝えたら、世間体もあるしすぐ辞めるかもしれないから娘には伝えないでほしいと言われて早や3年目突入。実際、同業者のポスト見てると底辺職と思われてもしゃあないなと思うことあるし。でも色々安定してくると別に外野の声は気にならんくなる」
3月17日、現役ハイヤー運転手のどーがんさんがつぶやきとともに給与明細の一部を公開すると、4000件を超える“いいね”が殺到。「ガチで医師より給与いい」「転職しょうかな」「友人もハイヤーやってるけど拘束時間長いが給料は良いって言うしな」「タクシーかハイヤーかでも違うと思うけど、これはすごい」「やっぱプロドライバーっ全般は高度な技術職よね」など、多くの反応が寄せられた。
どーがんさんは、100万円近い総支給額について、「月収です」とボーナスでないことを強調した上で、ネット上のうらやむ声に、「ただ、ここに行き着くまではそれなりの努力はしているので、そこだけは勘違いされないようお願いしてほしいです」と呼びかけた。
3年前、どーがんさんは、全く別の世界にいた。
「全く異業種からの転職ですが、ひとことで言えばこれまでの接客スキルを生かしたい。車の運転が好き。稼ぎたい。……というところでしょうか」
タクシーではなく、ハイヤーを選んだのは自身の適性を考慮してのことだった。
それぞれの業界の違いについては、「利用用途のそもそもの違いだと思います」と説明。
「タクシーの場合は急いでいたり、駅から目的地までが遠く、車でしか行けないため利用されている印象ですね。ハイヤーの場合は貸切や観光、あるいは飛行機でファーストクラスやビジネスクラス利用のお客様に対し、空港からラグジュアリーホテルまでの区間送迎などがあります。移動空間の快適性、身だしなみやお客様に合わせた接遇を高いレベルで提供する必要があると感じています」
アプリや電話で呼ばれた客を送迎するタクシーに対し、ハイヤーはあらかじめ決められた客を乗せる。その対象は通常、会社の重役を始め、海外の要人や著名人、大使館職員など多岐にわたる。内容も自宅から会社までの送迎や接待、会食、ゴルフまで幅広い。一般的にタクシーに比べ、走行距離は少ないが、待機を含めた全体の拘束時間は長いのが特徴とされている。
接客経験のあったどーがんさんが、より力を生かせると感じたのがハイヤー業界だった。
やりがいについて聞くと、「機密事項が多すぎるので詳細は伏せますが、時には事故を起こすことはもちろん、もらい事故でも世界のニュースにもなるような案件を進行することがあります。もちろん、一般的にイメージされているような仕事(VIP送迎)もあります。緊張感がある分、終わった後の達成感は大きいです。また、語学や観光の知識があれば、その分そういった仕事が入りやすくなりますし、それに対しての手当も支給されるのは魅力的だと思います」。
ドライバー募集の広告には「最高月収100万円以上」の文字
さらに、「チップもありがたいです。チップの場合、基本お札でお支払いとは別でもらえることが多く、ホスピタリティーに対するお礼みたいな感じでいただくことが多いです」と付け加えた。
ハイヤーを含むタクシー運転手の募集広告では「最高月収100万円以上」の文字を見ることは珍しくない。コロナ禍が明け、インバウンドも回復したいま、客によっては“想定外”のボーナスもありそうだ。
投稿が大きな反響を呼んだことについては、「投稿を見返すたびにインプレッションが二次関数のごとく跳ね上がっていき、糸の切れたたこを見ているようでした(笑)」と驚き。
一方、高収入を得たことで、妻の反応の変化を聞くと、「特に変わりません。嫁さんは僕のSNSに関心がないので(笑)」と、苦笑いで締めくくった。