仲里依紗「実は人見知り」 『不適切にも』出演で大忙し「分刻みのスケジュールで休みもない」
俳優の仲里依紗(34)が劇場版長編第2弾『映画おしりたんてい さらば愛しき相棒(おしり)よ』(3月20日全国公開)でゲスト声優を務めた。主人公おしりたんていの前に10年ぶりに姿を見せたかつての相棒スイセン役だ。
『映画おしりたんてい さらば愛しき相棒(おしり)よ』でゲスト声優
俳優の仲里依紗(34)が劇場版長編第2弾『映画おしりたんてい さらば愛しき相棒(おしり)よ』(3月20日全国公開)でゲスト声優を務めた。主人公おしりたんていの前に10年ぶりに姿を見せたかつての相棒スイセン役だ。(取材・文=平辻哲也)
本作は累計発行部数1000万部を超えるトロル原作の大ヒット児童書シリーズ『おしりたんてい』の劇場版長編第2弾。仲が演じるのは、おしりたんていのかつての相棒スイセン。絵画の贋作すり替え事件に潜む秘密結社の陰謀を暴き、囚われている恩師のキンモク先生を救い出して欲しいとおしりたんていに依頼する……。
私生活では小学生の男児のママでもある。息子には『おしりたんてい』の絵本を読み聞かせしているという。
「子どもはこういう作品に育てられるものだと思います。私自身も、小さい時に見たアニメーションは今でも覚えています。大人になっても、子どもの記憶に残る作品に参加することができたのはうれしかったです。決まったときは息子も『おしりたんてい、楽しみ!』とすごく興奮していました」
スイセンは10年前のピュアでかわいらしい雰囲気から一変。クールなファッションでおしりたんていの前に姿を見せる。その演じ分けには工夫した。
「実写だと、形も変えているので、自然と気持ちも入っていくのですが、今回は声だけでやらなきゃいけない。テクニックが必要だと思いました。クールなスイセンは等身大でいけるかなと思ったんですけど、10年前のかわいらしいスイセンには苦労しました。自分では全力でかわいくしたんですけど、『もうちょっとかわいらしく』と言われたんで、すごくオーバーにかわいらしくしました。そのさじ加減が難しかったです」と笑って振り返る。
仲自身も10年間で随分変わったという。
「去年が結婚10周年だったんですけど、旦那は、私がずいぶんと変わったと思っていると思いますよ。旦那は変わらず、日々の連絡をくれるんです。さっきも5件くらいメッセージが来ていて(笑)。頼み事、質問だったりするんですが、5件を送っている間に、自分で解決しているんですよね(笑)」
そんな中でも、変わらないのは性格だという。
「この間、MBTIという性格診断をやってみたら、内向的という診断が出ました。ファンの人に言ったら、『絶対に嘘』って言われると思いますが、すごく仲がいい近い人からは『そうだよね』と言われます。テレビ番組で一緒に出てくれたりする小学生時代の担任の先生も、『昔は本当に自分から前に出る子じゃなかった』と言われます。実は人見知りな部分もあるんです」
華やかでアクティブに見えるが、一人の時間が好きだという。
「本当は一人になりたいんですよね。なるべく一人時間を取るようにして、自分の好きなことや体のメンテナンスをしています。体の調子が良くないと、心に出てくるし、パフォーマンスが下がってしまう。運動ができてないと、逆に疲れちゃったり、肩こりがひどくなったりしてしまう。だから、定期的にジムに行くようにしています。でも、旦那がいる時は家族3人でいることが多いかもしれない。旦那も気遣ってくれて、『マッサージでも行ってきたら』と言ってくれるのはありがたいです」
TBS系の金曜ドラマ『不適切にもほどがある!』も大好評。多忙な日々が続いている。
「最初は、どうなることかと思ったのですが、おかげさまで評判もよくホッとしています。最近は、分刻みのスケジュールで、休みの日もない感じなので、ボーっとする時間がゼロなんです。だから、雨が降っている日はすごくうれしい。晴れていると、何かやらなきゃという葛藤に駆られるんです。雨の日の休みはいいですね。ダラダラできるから」
『映画おしりたんてい』は公開後、家族3人で見に行く予定だそうで、「私は子どもが見られる作品は数少なかったので、本当にうれしかったです。今回の劇場版は内容もすごく深く、大人の友達同士でも見られるんじゃないかと思います」とアピールしていた。
□仲里依紗(なか・りいさ)1989年10月18日、長崎県出身。『アイランドタイムズ』(06)で映画デビュー。細田守監督のアニメ映画『時をかける少女』(06)で主人公・真琴の声を担当して注目を集める。『純喫茶磯辺』(08)でヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞。実写版『時をかける少女』(10)、『ゼブラーマン -ゼブラシティの逆襲-』(10)の2作品で第34回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。主な映画出演作に『モテキ』(11)、『ハラがコレなんで』(11)、『土竜の唄』シリーズ(14、16、21)、『羊と鋼の森』(18)、「生きてるだけで、愛。」(18)、『はるヲうるひと(21)、劇場版『TOKYO MER 走る緊急救命室』『白鍵と黒鍵の間に』『屋根裏のラジャー』(23)など。
スタイリスト:遠藤リカ
ヘアメイク:三浦咲衣(FLEURI)