K-1vsRISEの王者対決はまさかの結末 金的“疑惑”もKO判定…レフェリーも苦渋「VTR判定で覆るかも」
第11試合では第6代K-1 WORLD GPライト級王者の与座優貴(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)が第8代RISEライト級王者の中村寛(BK GYM)に3R・KO勝ちを収めた。
激しいローキックの応酬
格闘技イベント「ABEMA presents RISE ELDORADO 2024」(3月17日、東京・東京体育館)【RISE×K-1対抗戦】第11試合、ライト級(63キロ)3分×3R延長1R
第11試合では第6代K-1 WORLD GPライト級王者の与座優貴(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)が第8代RISEライト級王者の中村寛(BK GYM)に3R・KO勝ちを収めた。
K-1“最強”と言われている与座がついにRISEのリングに上がってきた。ファンの間で“与座キック”と呼ばれる必殺技とも言える強力な蹴りも持っており、何度もその蹴りで歴戦の猛者たちを沈めてきた。
一方の中村は2022年6月19日の「THE MATCH 2022」で対抗戦に出場。“石の拳”レオナ・ペタスと対戦し、判定勝ち。同10月にチャンヒョン・リーに敗れるが、そこから現在まで3連勝している。
先にリングの真ん中を取ったのは与座。相手を試しているかのように落ち着いて中村に蹴りを入れていく。一方の中村はフットワークを使い、距離を外しながら蹴りを入れていった。
2R、中村はギアを上げたかのように手数を増やしていく。近距離戦では与座の右足にローキック、左足にはインローを入れていた。
両者の力が拮抗したまま迎えた最終R。これまで以上に激しいローキックの応酬となったが、残り1分を切った場面で与座がバックスピンキックを繰り出し、被弾した中村は金的を訴えながらうずくまる。レフェリーはこれをダウンと判断。中村は立ち上がれず、与座のKO勝ちとなった。
中村のダウンシーンは、そのまま数分間審議に。それでも判定はくつがえらず、与座のKO勝ちに。和田良覚レフェリーは「一瞬迷いましたが、内股のところを取りました。VTR判定で覆るかもしれません。分かりません。私は内股のローを取ってKOとさせていただきました」と説明した。
場内も騒然とする中で与座は試合後、マイクを持つと「ちょっと後味悪い試合になっちゃってすみません。審議してもらってここまでの判定でもいいし、もう一回やってもいいと思うので。自分は格闘家なのでいろいろ言えないですけど、強くなって帰ってきます」と語り、笑顔はなかった。