ヒョードルの日本引退試合は12・29さいたま 相手は“ランペイジ”

RIZIN FFは9日、都内で緊急会見し、“氷の皇帝"エメリヤーエンコ・ヒョードル(43=ロシア)とクイントン“ランペイジ"ジャクソン(41=米国)が米総合格闘技「ベラトール」の日本大会、12・29さいたまスーパーアリーナ決戦のメインイベントで激突すると発表した。

ファイティングポーズを決めたヒョードルとジャクソン
ファイティングポーズを決めたヒョードルとジャクソン

RIZINとベラトールが緊急会見

 RIZIN FFは9日、都内で緊急会見し、“氷の皇帝”エメリヤーエンコ・ヒョードル(43=ロシア)とクイントン“ランペイジ”ジャクソン(41=米国)が米総合格闘技「ベラトール」の日本大会、12・29さいたまスーパーアリーナ決戦のメインイベントで激突すると発表した。

 これが日本での引退試合となるヒョードルは「このような形で私の大好きな国でもう一度ファイトできることを嬉しく思っています。19年前に初めて日本を訪れて試合をした。心の底から日本に惚れ込んでいる。日本での試合にある独特の喜ばしい雰囲気に触れると思うと、嬉しくてたまらない。もう一度、仲間と協力して最大限の努力をして、最高に美しい試合を日本のファン、世界中のファンの目に焼きつけてもらいたい」と気合を入れた。

 ベラトールとは3試合の“引退ツアー”契約を結び、これがその1試合目。当初、ジャクソン戦は1月にロサンゼルスで行われる案もあったが、ベラトールのスコット・コーカーCEOが、日本での実現を後押しして決まった。ヒョードルは日本で戦った後、欧州での試合を経て、母国ロシアで有終の美を飾る予定だ。

コーカーCEO、ヒョードル、ジャクソン、榊原CEO(左から)
コーカーCEO、ヒョードル、ジャクソン、榊原CEO(左から)

ヒョードル「彼と試合できることを非常に嬉しく思う」

 ジャクソンとは友人同士であり、気心知れた仲でもある。ヒョードルは「クイントン選手は素晴らしいレジェンドで、大切な友達の1人。彼と試合できることを非常に嬉しく思う」。だが、拳を交えるとなれば、どん欲に勝利だけを目指す。さらに会見の中で、12月29日は互いの娘の誕生日という縁も発覚した。苦笑したヒョードルは「私の娘の誕生日も12月29日なんです。私にとっては非常に大事。この試合は非常に重要な意味を持っている。素晴らしい12月29日を迎えられるよう準備したい」と闘志を高めた。

 約4年ぶりとなる“日本凱旋”に向け、モスクワ、オランダなどで調整する方針。完全引退について「もちろん、もうリタイアを考え始めている。年齢のこともあるし、そろそろ時期かもしれないと考えている。時の経過とともに明確に見えてくる」と語った“60億分の1の男”が第2の故郷で再び輝きを取り戻すか。

 一方、ジャクソンは「私の一番好きな選手はヒョードル。オファーを受けた時は、とても変な気分だった」と前置きしつつも、「私はとにかく日本でもう1回試合をしたかった。誰であろうと戦うつもりでオファーを受けた」と臨戦ポーズ。「彼は非常にエキサイティングなファイター。私はそういう選手を見るのが好きだし、PRIDEの時からずっと見ています。必ずファンを喜ばせます」と誓った。

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