【スターダム】なつぽい、5か月ぶりのリング復帰で“親友”Sareeeから手荒い歓迎
スターダムの春恒例のシングルトーナメント『シンデレラトーナメント2024』が9日、横浜武道館大会より開幕した。頚椎ヘルニアで欠場していたなつぽいが、ゴッデス・オブ・スターダム王座を返上した際のパートナーである安納サオリとのタッグで、5か月ぶりの復帰戦に挑んだ。相手はSareee&橋本千紘の強力な外敵コンビ。スターダム初登場にして、なつぽいとは“無二の親友”というSareeeにも注目が集まっていた。
Sareeeの必殺技になつぽい轟沈…復帰戦を勝利で飾れず
スターダムの春恒例のシングルトーナメント『シンデレラトーナメント2024』が9日、横浜武道館大会より開幕した。頚椎ヘルニアで欠場していたなつぽいが、ゴッデス・オブ・スターダム王座を返上した際のパートナーである安納サオリとのタッグで、5か月ぶりの復帰戦に挑んだ。相手はSareee&橋本千紘の強力な外敵コンビ。スターダム初登場にして、なつぽいとは“無二の親友”というSareeeにも注目が集まっていた。
なつぽいとSareeeは同世代。デビューこそSareeeの方が4年ほど早いが、同じ道場で練習をしていた仲だ。なつぽいのパートナー・安納サオリはCOSMIC ANGELSの盟友であり、デビュー戦の相手でもある。また橋本は2023年7月になつぽいとシングル初対決、なつぽいの強さを求める姿勢に感銘を受けたという。このようになつぽいと縁があるレスラーに囲まれて、5か月ぶりのリングに立ったなつぽい。
セミファイナルで組まれたこの一戦。入場は一人ずつで、橋本、Sareee、安納、なつぽいの順。まずはなつぽいとSareeeがロックアップでファーストコンタクト、その後は橋本が持ち前のパワーでなつぽいを翻弄(ほんろう)する。対するなつぽいも側転を駆使し橋本に対抗するも、橋本も側転を披露。安納がなつぽいに助太刀するも、橋本がペースを握り続ける。なんとかなつぽいが安納にタッチすると、ダイナミックな攻撃でペースを握り返す。
安納と橋本はお互いの手の内を知り尽くした深みのある攻防を見せ、安納が優勢になったところでなつぽいへタッチ。しかし橋本はまたも力でなつぽいをねじ伏せにいく。強烈なアルゼンチンバックブリーカーで担がれたなつぽいだったが、一瞬のスキをついて腕ひしぎ逆十字へ。しかし橋本は味方のSareeeもろとも投げっぱなしジャーマンへ。
Sareeeはなつぽいに強烈なエルボーを見舞う。左手をつないだまま、エルボーを打ちあう二人。ジャーマンの投げ合いでも譲らず、なつぽいは88キロの橋本をも投げ切る。なつぽいはSareeeにフェアリーズ・ギフトを見舞うも、3カウントは許さず。その後、Sareeeは橋本もパワーボムを受けてダイビングフットスタンプを発射。ここは安納がカットし、安納も橋本をジャーマンで投げ切るなど大技の応酬に。
なつぽいもSareeeも得意技を出し合うが、なかなか勝負は決まらない。しかし最後はSareeeが18分59秒、粘るなつぽいをリストクラッチ式裏投げからの片エビ固めで振り切った。
試合後、Sareeeはマイクで「今日は対戦相手に選んでくれて本当にありがとう。これからもずっとずっとよろしくね。ありがとう」となつぽいに語り掛ける。これに対しなつぽいは、「やっぽーい!(×3) みんな、ただいま! Sareee、ちっちさん(橋本)、今日はスターダムのリングに来てくれて本当にありがとうございました」と返し、橋本は「ギュン! ぽい!」と返答。安納とは涙ながらに抱き合った。
そしてなつぽいは勝者のSareeeに締めを託そうとするも、Sareeeはなつぽいにマイクを渡す。そして「このカードは未来につながっている、私はそう信じています。どんなことがあっても付いてきてください!」と締めた。
相思相愛のなつぽいとSareeeの未来は…
試合後は全員でコメントブースへ。なつぽいは「今日は本当にありがとう。リング上でも言ったけど、この一戦で終わりだとは思っていない。この4人が縦も横も斜めもつながっている、それがプロレスであることを私たちが証明したと思います。どんな未来があるかわからないけど、私はワクワクしています」とコメント。
Sareeeは「今日は対角でしたが、同じリングに上がることができて本当にうれしかったです。なつぽいが入場してきたときに、涙が出そうになってしまってこらえるのが大変でした。それだけなつぽいの仲は深いですし、出会えてよかったなと思います。改めてプロレス最高だなと思いました。初スターダム参戦のときに隣には最強のライバル、橋本千紘がいて本当によかった」と語った。