【スターダム】退団示唆のジュリア、スペシャルタッグで前哨戦制し「プロレスでハッピーですよ」
スターダムの春恒例のシングルトーナメント『シンデレラトーナメント2024』が9日、横浜武道館大会より開幕した。10日に10度目の防衛戦を行うSTRONG女子王者・ジュリアと、メキシコの老舗団体CMLLの二冠王者ステファニー・バッケルとの前哨戦となる6人タッグが実現。久々にスターダムに登場したバッケルが、どのような戦いを見せるのか。
ジュリアと朱里の名タッグが一時的に復活
スターダムの春恒例のシングルトーナメント『シンデレラトーナメント2024』が9日、横浜武道館大会より開幕した。10日に10度目の防衛戦を行うSTRONG女子王者・ジュリアと、メキシコの老舗団体CMLLの二冠王者ステファニー・バッケルとの前哨戦となる6人タッグが実現。久々にスターダムに登場したバッケルが、どのような戦いを見せるのか。
第10試合に組まれたのが、ジュリアとバッケルのSTRONG女子王座戦の前哨戦。ジュリアはかつてのタッグパートナーであり現God’ Eyeの朱里、同じくGod’s Eyeの小波とスペシャルすぎるトリオを結成。一方バッケルは大江戸隊の渡辺桃&フキゲンです★とのトリオで出陣した。
公式な発表こそないが、ジュリアは3月いっぱいでのスターダム退団を示唆しているため、どの試合も注目度が高くなっている。しかも今回はSTRONG女子王座の前哨戦とあって、6年ぶりにスターダム参戦(海外ではスターダム所属選手と対戦経験あり)を果たしたバッケルの気合の入りようも十分。
まずはバッケル組が入場。バッケルの手には2本のベルトが。続いてジュリア組の入場。ジュリアが先導する形で、朱里・小波を迎え入れる。そのジュリアの横を小波・朱里と通り過ぎ、ジュリアが最後にリングにたどり着いた。
先発はジュリアとバッケル。実力を確かめ合うような攻防が続き、小波とフキゲンにタッチ。フキゲンが持ち前のキャラクターで客席を温めるが、小波もキックとサブミッションでペースを握り返す。朱里が登場すると、ジュリアとのアルトリヴェッロガバリワン(通称アリカバ)時代を思わせる連携を披露。しかし”ブラックピーチ”渡辺桃が登場するとリング上の雰囲気は一変しピリピリしたものに。ここからは重量感あふれる攻防が続く。
ジュリアとバッケルの第2ラウンドは激しい打撃戦に。ジュリアが高角度のバックドロップを出せば、バッケルも投げっぱなしジャーマンで応戦。10日の王座戦を待ちきれないとばかりに、大技を惜しみなく披露していく。3回目のコンタクトで、ジュリアはバッケルに旋回式グロリアスドライバーを発射、場外へ排除するとリング内では朱里がフキゲンを11分19秒、白虎で葬った。
試合後、バックステージで小波は「普段ではありえないトリオも、ずっとプロレスを続けていればリングはつながっているんだなと改めて実感しました」とコメント。これに対しジュリアは「小波にはいじめられたけどさあ(笑)、スターダム来た当初は一匹狼だったけど、仲間ができたんだなと。3人で組めて、プロレスでハッピーですよ(笑)」と返し、バッケルについては「今までいろんなやつを倒してきたけど、ルチャドーラは初めて。しっかり防衛して、(STRONGのベルトをたたきながら)まだまだこいつとの冒険の途中なので楽しみにしてくれよな、じゃあ、アルデベルチ」と締めた。