段田安則&上白石萌歌、『リア王』挑戦に「ドキドキ、武者震いのようなものをしております」
俳優の段田安則が8日、PARCO PRODUCE 2024『リア王』(3月8日から上演)のプレスコール&初日前会見に出席した。本作にまつわる意気込みなどを語った。
段田はショーン・ホームズと再タッグ
俳優の段田安則が8日、PARCO PRODUCE 2024『リア王』(8日から上演)のプレスコール&初日前会見に出席した。本作にまつわる意気込みなどを語った。
『セールスマンの死』にて第30回読売演劇大賞・最優秀男優賞、令和4年度(第73回)芸術選奨文部科学大臣賞に輝いた段田。演出家のショーン・ホームズと再タッグを組んで挑戦するのは、シェイクスピア4大悲劇の1つ『リア王』。
会見でマイクを手にしたリア王役の段田は「ついにこの『リア王』、まさに今日から、今から始まります。意気込みはあるんですけど、あるんですけど大丈夫でしょうか? 成功したらとても成功するんですが、失敗したら失敗するなと思って今、ドキドキの状態でございます。成功するか失敗するか、ぜひ目撃していただきたいと思います」と笑いながらアピール。「『今まで見たことないぞ、このリア王は!』という舞台にはなっている」と手応えを口にした。
ショーンとの再タッグについて「僕とも何か感覚、感性が割と合う気がする。いい演出家。今回、なかなか『リア王』というのは高い山。そういう頂上に登るのはなかなか大変。このルールをちゃんと示してくれるんですが、そこに登っていく人たちも大変。ルールを示す方、ショーンさんも大変だったと思う。それを見事にルールを示してくれた。ただ、私の体力が、登り手のほうがちょっと今滑落しそう(笑)。なんとか登り切ろうと、なんとか登ってやるぞ、というようなことで。ショーンさんの演出、素晴らしいです。ただ、もしダメだった場合は、全部ショーンの責任にします」と語り、報道陣の笑いを誘った。
コーディリア役の上白石萌歌も「すごくドキドキ、武者震いのようなものをしております。ショーンさんの演出で、今までに見たことがないような『リア王』になっていると思う」と言い、「私はショーンさんとは初めましてで、偶然にも、日本で公演されているショーンさんの演出の舞台はすべて拝見しております」と明かし、「古典的な戯曲に、ショーンさんならではの前衛的な風を吹かせていらっしゃるイメージがあった。今回の『リア王』は、ショーンさんのどんな風を私たちは浴びられるのだろうとワクワクしておりました」とほほ笑んだ。
今回の会見には小池徹平、江口のりこ、田畑智子、玉置玲央、入野自由、前原滉、盛隆二、平田敦子、高橋克実、浅野和之も出席した。
同作は、『FORTUNE』(2020年)、『セールスマンの死』(22年)、『桜の園』(23年)に続くショーン・ホームズ日本演出の第4弾。東京芸術劇場・プレイハウスでの上演を皮切りに新潟、愛知、大阪、福岡、長野を巡演する。