俳優の堺雅人と古川琴音が29日、都内で行われた「伊右衛門」戦略・新CM発表会に出席。初共演の2人は、互いの印象などについて語った。

　今年発売20周年を迎えるサントリー緑茶「伊右衛門」は、味わい・パッケージデザインともに刷新。茶葉は1.5倍、旨み抹茶は3倍になる。3月12日より全国発売する。堺と古川は新イメージキャラクターに就任。同18日より、全国順次オンエアする同商品の新テレビCM「美容室」篇および「レストラン」篇に出演する。　

　2ショットの撮影を振り返って古川は「こんなに肌の温度を感じそうなくらい近くまで行って、私はドキドキしていた」と照れ笑い。CMでは、堺をお茶の世界に誘う、ミステリアスで妖精のようなキャラクターを演じるため「『ドキドキしちゃいかんぞ』と思って、自分の肌からお茶の香りが出ているようなイメージをしたら、ちょっと気がまぎれました」とニッコリ。堺は「すごい役作り！　面白い！　香りから行くんだね？　勉強になります」と述べた。

　堺は、そんな古川について「謎めいて、誘ってくれて、かわいらしくて、りりしくて。この役をやるために出会ったんじゃないかとと思いつつ、そう思ってくると古川琴音という名前すら、伊右衛門にピッタリ」と賞賛。「親しみやすさとか明るさとかもあるけど、スーッと静かに誘ってくれる。古川さんにはピッタリ」と繰り返し、「ミステリアスな役どころなんですが、本当にミステリアスな感じがまだしている」と話した。

　一方、古川は堺について「（本CMの共演にあたって）最初お会いしたときに、笑顔で柔らかい印象も持ちつつも、ストイックな空気がピンと張るような、そんな空気を感じた」と言い、「ずっと小さいときからテレビで見ていた方。会うまでは、本当にベールに包まれているような感じがあった。でも実際に会っても『やっぱりそのベールはあるな』と思った。ベールは薄くなりつつも、肝心の一枚がある。謎めいてましたね」と話した。

　続けて「堺さんがご自身の役を（過去の出演作などについて）『薄い役』とおっしゃっていたことに本当にビックリした。どのドラマを見ても、堺さんの印象が一番に残るので。あれは堺さんが作るというわけじゃないですけど、出てるもの……」と称賛。

　それを聞いて堺は「（各役は）作ってはいますけど、匂いから入るって面白いなぁ」と前述の古川の役作りに再び言及。「さっきから感心してますね。他の五感はありますけど、匂いって割と後回しになりがちなんですよね。『この人はどんな匂いがするだろう？』って……いいね！　お茶だからかな。すごくすてきだと思ってます」と褒めたたえた。