【さよならマエストロ】市長がブチギレ、天音の切ない家庭環境に「辛すぎる」「可哀想」

俳優の西島秀俊が主演を務め、芦田愛菜が共演するTBS系連続ドラマ『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』(日曜午後9時)の第7話が、25日に放送された。今回は、當真あみ演じる谷崎天音の境遇に、同情や応援の声が集まっている。

谷崎天音を演じる當真あみ(左)【写真:(C)TBS】
谷崎天音を演じる當真あみ(左)【写真:(C)TBS】

「きらきら星、弾けますように!」応援の声も

 俳優の西島秀俊が主演を務め、芦田愛菜が共演するTBS系連続ドラマ『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』(日曜午後9時)の第7話が、25日に放送された。今回は、當真あみ演じる谷崎天音の境遇に、同情や応援の声が集まっている。

 同作は、脚本家・大島里美氏によるオリジナル作品。20代の頃から海外で活躍してきた天才指揮者・夏目俊平(西島)が、5年前に起きた“ある事件”をきっかけに家族と音楽を失ってしまう。そんな父を嫌う娘・響(芦田)。しばらく音楽界から離れていた俊平は、日本の地方オーケストラの指揮をするため数十年ぶりに帰国し、響と気まずい同居生活が始まる。父と娘が失った情熱を取り戻し、親子の絆と人生を再生させていくアパッシオナート(情熱的)なヒューマンドラマ。

(※以下、ドラマの内容に関する記述があります)

 晴見市あおぞら文化ホール(あおぞらホール)がついに閉館となり、晴見フィルハーモニーは練習場所を失ってしまう。しかし団員たちは、“散り散り”になっても、少人数編成での演奏や、街のバーやカフェ、幼稚園や学校などへの出張コンサートなど、できることをやろうと盛り上がる。

 同じ頃、クラシックに恋をし、俊平や俊平の長男・夏目海(大西利空)からバイオリンを習っている音楽経験ゼロの天音は、海が天音のために編曲してくれた『きらきら星』を弾けるようになるため、練習を重ねていた。その様子を見た響もまた、アドバイスをするように。

 しかし、天音の父で晴見市長の白石一生(淵上泰史)は、音楽にハマる天音を批判する。夢中で練習する天音のバイオリンを取り上げると、「近所から苦情が来ている。お前は何をやってるんだ」と渋い顔をする。

 あおぞらホールの閉館を決めた白石は、天音が晴見フィルや俊平と関わっていることを知り、怒りをあらわにする。別居した両親のもとで、白石について来た天音に、白石は「約束はどうした。父さんが選んだ大学に進むことが、晴見について来る条件だった」と問い詰める。

 天音は「音楽の勉強がしたい」と訴えるが、「子どもの頃から音楽教育を受けて来た人間と競って勝てるのか。お前は間違いなく途中で投げ出す」と決めつけ、「塾もバレエも部活も、続いた試しがない」と吐き捨てた。天音は「全部、本当はやりたいことじゃなかった」と語り、それでも音楽はやりたいことだと伝える。

 さらに天音は、「好きで父さんなんかについて来たわけじゃない」と本音を明かす。「母さん、お姉ちゃんのことしか見てない。2人と一緒にいるのがしんどいから、ここに逃げてきただけ。私なんか、お姉ちゃんみたいに勉強も運動もできないし、どこにいたって存在無視されるんだから。2人に無視されるより、1人に無視されるほうがマシだからここに来ただけ!」と、家庭に居場所のない悲痛を訴えた。

 しかし白石は天音の訴えに答えることはなく、「(バイオリンを)返しなさい」と冷たく語った。その後、天音は海のもとを訪れ、バイオリンと楽譜を返却。練習に付き合ってくれた海や俊平、響に感謝を伝えると、泣きながら「もう辞めます」と告げた。追いかける海に天音は、「どうせ私には無理だから」「きらきら星、くれたのにごめん」と伝え、去っていった。

 天音の境遇にSNS上では、「天音ちゃん、ちょいと可哀想ね。初めて自分からやりたいって思ったのにね。いいじゃん、音楽やったって」「天音ちゃんが家族に対してあんな悲しい気持ちで生活していたとは驚いた」と衝撃を受ける声が。また「天音さんが父についてきた理由が、『2人に無視されるなら、1人に無視された方がいい』って辛すぎる…。やりたいことを見つけたのに否定されるのも悲しすぎる」「父である市長に自分を否定され、出来ないという呪いをかけられている天音。海に貰った楽譜を返す場面が悲しすぎる」と同情も。さらに「きらきら星、弾けますように!」「きらきら星変奏曲、待ってるから」と応援の声も見られた。

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