アオイヤマダ、出演映画の“ハイライト”は銭湯シーン「後ろでおじいちゃんが」
俳優の役所広司が主演を務めた映画『PERFECT DAYS』大ヒット御礼舞台あいさつが25日、都内の劇場で行われ、役所をはじめ中野有紗、アオイヤマダ、田中泯も参加。お気に入りのシーンについて語った。
観客も共感、役所広司も笑顔
俳優の役所広司が主演を務めた映画『PERFECT DAYS』大ヒット御礼舞台あいさつが25日、都内の劇場で行われ、役所をはじめ中野有紗、アオイヤマダ、田中泯も参加。お気に入りのシーンについて語った。
『パリ、テキサス』『ベルリン・天使の詩』など、数々の傑作を世に送り出し続けたヴィム・ヴェンダース監督が、長年リスペクトしてやまない役所を主演に迎え、東京・渋谷でトイレ清掃員として働く男・平山の日々を丁寧に紡いだ本作。
お気に入りシーンを問われると役所は「監督はロードムービーをたくさん撮られている。出勤する平山や猫と一緒に自転車に乗って橋を渡る風景は、セリフはないけど、何かすごく映画的な快感があるのではないか」といい、またラストシーンについても「あそこまで寡黙な男が感情的に喜怒哀楽が出ているのは脚本ができている証拠では」と称えた。
ガールズバーで働き、自分の世界を大事にしているアヤを演じたアオイは銭湯のシーンを挙げた。「この映画何度も見ていますがいつも笑ってしまうところがある。平山さんが銭湯で洗っているシーンで、後ろのほうでおじいちゃんがイスから立つ。立つときにちょっとだけ(おしりに)イスがくっついて、その後ポコンと外れるの。私も銭湯大好きでよく行くけど、自分もなる。あのシーンが1番好き。あまり大きな声で言ってしまってはいけないと思うけど、きょうは言います(笑)」と明かすと、観客からも共感の笑いが。隣にいた役所もにっこりと笑顔を浮かべていた。
本作の国内の興行収入は10億円、動員70万人を突破。また、ヴェンダース作品としての全世界興行収入は歴代最高となる2430万ドルを超えた。役所は「まずは記録を超えることができて、監督に恩返しできたのかな」とうれしそうに話した。
また、「第96回 アカデミー賞」では国際長編映画賞にノミネート。2022年の『ドライブ・マイ・カー』(濱口竜介監督)以来となる日本映画勢の受賞がかかる。授賞式当日は現地に行くと明かした役所は、「いままでは、ここまでくれば満足だったけど、スタッフもキャストもみんなその上にいきたいという欲は出てくる」と意欲的に話した。