役所広司、米アカデミー受賞に意欲「上にいきたい」「ここまできたら一等賞を取りたい」
俳優の役所広司が25日、都内で行われた映画『PERFECT DAYS』大ヒット御礼舞台あいさつに中野有紗、アオイヤマダ、田中泯とともに出席した。
映画『PERFECT DAYS』は「第96回 アカデミー賞」で国際長編映画賞にノミネート
俳優の役所広司が25日、都内で行われた映画『PERFECT DAYS』大ヒット御礼舞台あいさつに中野有紗、アオイヤマダ、田中泯とともに出席した。
『パリ、テキサス』『ベルリン・天使の詩』など、数々の傑作を世に送り出し続けたヴィム・ヴェンダース監督が、長年リスペクトしてやまない役所を主演に迎え、東京・渋谷でトイレ清掃員として働く男・平山の日々を丁寧に紡いだ本作。
「第96回 アカデミー賞」で国際長編映画賞にノミネートされ、受賞すれば2022年の『ドライブ・マイ・カー』(濱口竜介監督)以来、日本映画では2年ぶりとなる。役所はノミネートを聞いて「正直ほっとしました。今回は日本映画も非常にいい作品ある中で日本代表として選んでいただいた。15本に絞られ、最終的にノミネートされるまでは不安だった。ノミネートされたと見てほっとした気持ちです」と吐露した。
授賞式当日は現地に行くといい、「今までは、ここまでくれば満足だったけど、スタッフもキャストもみんなその上にいきたいという欲は出てくるんですね。ここまできたらもちろん一等賞は取りたいですけど、世界中の仲間たちと楽しみたい気持ちがあります」と受賞に意欲的だった。
日本では昨年12月22日に封切り。興行収入は10億円、動員70万人を突破。また、ヴェンダース作品としての興行収入記録は歴代最高となる2430万ドルを超え、「監督に恩返しができたのかな。監督と一緒にキャンペーンを回っていて日に日に機嫌がよくなると実感していた(笑)。今度お会いするとき、たぶん元気だと思います」と笑いながら語った。
映画を鑑賞したファンが東京のトイレを見学に来るということを聞き、役所は「清掃員のみなさんの機嫌もよくなると聞きました。とてもいいことだなって。公衆トイレはどうしても汚れるもの。使う人がきれいに使おうという気持ちになるかどうかが、最終的に目指すところ。世界に誇れる公衆トイレを一緒に作りたい」と呼びかけた。