賛否両論の“迷作”も誕生!? ときメモにバイオ…ゲームを題材にした「実写映画」5選
昨年4月に全国公開された映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の日本国内興行成績が同8月6日時点で135億円を突破し、日本におけるユニバーサル・ピクチャーズ作品の歴代興行成績1位を達成したと報道された。本作のように、ゲームを題材にした映画はこれまでにも公開されている。そこで、本記事では1990年代~2000年代にゲームを題材に映画化された作品を紹介しよう。
大画面で味わうゲームの世界観
昨年4月に全国公開された映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の日本国内興行成績が同8月6日時点で135億円を突破し、日本におけるユニバーサル・ピクチャーズ作品の歴代興行成績1位を達成したと報道された。本作のように、ゲームを題材にした映画はこれまでにも公開されている。そこで、本記事では1990年代~2000年代にゲームを題材に映画化された作品を紹介しよう。
1作目は、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』と同じく、ゲーム『スーパーマリオブラザーズ』(任天堂)を題材にした実写映画『スーパーマリオ 魔界帝国の女神』だ。1993年にハリウッドで映画化された本作は、配管工を営むマリオとルイージがクッパ大王に戦いを挑むストーリー。ゲームではヒロインとしておなじみのピーチ姫が本作には登場しないのも特徴だ。
2023年9月15日には、製作30周年を記念して4Kレストア版が公開された本作品に、SNS上では「人物像が違いすぎてマリオ感が少ないけど話の作りが面白い」など、映画そのものの面白さを語る声が多く見られる。
2作目は、1995年に公開された実写映画『ストリートファイター』(デジタル配信中、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント)だ。本作は、世界的にヒットした格闘ゲーム『ストリートファイターII』(カプコン)をハリウッドで実写化した作品である。ゲームの主人公・リュウは脇役になり、ガイルを主人公に抜てきし、独裁者バイソン将軍との戦いに挑むストーリーだ。
SNS上では「主人公がガイルとは、ハリウッドはぶっとんでる」「ラスボスがベガじゃなくてバイソンなのにびっくり」と、ゲームの主人公やラスボスの名前変更に驚いた視聴者のコメントが見られる。
3作目は、97年に公開された実写映画『ときめきメモリアル』だ。瀬戸内海のとある街を舞台に、主人公・晃彦と学園で知らぬ者はいない「4大美少女」の物語。ゲームでは学園生活が舞台だが、本作は登場人物をそのままに、海を舞台にした別の物語のような内容だ。
SNS上では「普通の青春映画としてよく出来ていた」「主要ヒロイン(矢田亜希子、吹石一恵など)が豪華」と、純粋に映画として評価をしている声が寄せられていた。
4本目に紹介するのは、2001年に公開された実写映画『弟切草 OTOGIRISO』だ。長坂秀佳による同名原作及びゲームソフトを基に作られたホラーテイストの作品である。自らの出生の秘密を探る女性・奈美(奥菜恵)が、弟切草が咲き乱れる山奥の洋館で事件に巻き込まれる恐怖が描かれている。
SNSでは「ゲームとは違ったキャラクターの一面が見れてよかった」「中途半端にゲームに寄せてるのがちょっと微妙」と、ゲームとの違いに対して賛否両論があがっている。
5作目は、02年に公開された実写映画『バイオハザード』だ。カプコンの大ヒットゲーム『バイオハザード』を実写化した本作はシリーズ化され、23年には最新作『バイオハザード:デスアイランド』が公開。本作の監督ポール・W・S・アンダーソンは、ゲームオタクで原作ゲームのファンでもある。そのため、ゲームさながらのアクションシーンなど、こだわりの演出が詰め込まれている。SNS上では「テンポ、展開、演出、見せ方の上手さ、最後までずっと楽しめた」「アクションに比重を置いたので見応え十分」と実写版を肯定的に捉えるファンの声が多く見られた。
好きなゲームであれば、その世界観が映画でどう表現されるか気になるだろう。結果、映画に対して厳しい目線になってしまう部分はあるかもしれない。そんな厳しい目線を乗り越えた名作の誕生に期待したいものだ。