岡本圭人、憧れだった父・健一との初共演を回想 開演直前の言葉に「今じゃないでしょ」
俳優の岡本圭人が19日、都内の東京芸術劇場で行われた『La Mere 母』『Le Fils 息子』の制作発表会に登壇した。
母役の若村麻由美が太鼓判「刺激的な存在です」
俳優の岡本圭人が19日、都内の東京芸術劇場で行われた『La Mere 母』『Le Fils 息子』の制作発表会に登壇した。
圭人は、人気グループ・Hey! Say! JUMPのメンバーとしてマルチに活躍し、2018年から20年までアメリカ最古の名門演劇学校であるアメリカン・アカデミー・オブ・ドラマティック・アーツへ留学。同校卒業後、グループを脱退した21年には、『Le Fils 息子』で初舞台・初主演を飾り、ドラマ『リズム』(フジテレビ・23年)でも主演を務めるなど役者として活動を続けている。
父の岡本健一とそろって発表会に出席した圭人は、「同時上映ということで、大変なこともいっぱいあると思うのですが、新しい演劇体験になると思っています」とコメント。21年の初舞台を振り返り、「初演時は自分にとって特別な舞台でした。俳優になった一本目、憧れだった父親との初めての親子共演で、印象に残っていることはいっぱいあります」と話した。
特に印象的だった出来事については、「初日の15分くらい前、1番緊張している時に父親が自分の楽屋まで来て、いい言葉をかけてくださった。『これからおまえの新しい人生、新しい道が拡がっていく。だから自分を信じて、これからもやって行ってほしい』」と父から贈られた言葉を回想。開演直前だったため、「今じゃないでしょ」と父の言葉に驚きもあったようで、「これから不安定なニコラを演じるのに、自分が満たされそうになっちゃって、涙が出そうになっちゃって。でも、父親は悪くないです」と笑顔を見せた。
最近の親子の交流を聞かれると、圭人は「父親の舞台を観に行ったり、ライブを観に行ったりして感想を話すくらい。何かしてくれたっけ?」と父に質問。健一は、「2、3週間ぶりに会って、プレゼントをもらいました。タンブラー。ちょっとうれしかったです」と仲の良さを感じさせるエピソードを披露した。
制作発表会には、母・アンヌを演じる若村も出席。共演を重ねてきた圭人について、「刺激的な存在です。彼は会う度に成長していて驚くと思います」と話し、「私は彼に『ヒマワリのようだね』と言ったんですけど、会う度に大きくなって、大きな花が開いていって恐ろしいです。彼の成長は著しくて、観客のみなさんも感じているはずです」と太鼓判を押した。
本公演は、フランス演劇界をけん引する稀代の劇作家フロリアン・ゼレール氏が手掛けた『La Mere 母』『Le Pere 父』『Le Fils 息子』の“家族三部作”から『Le Fils 息子』『La Mere 母』の2作を同時上演。『La Mere 母』は4月5日から東京芸術劇場シアターイースト、『Le Fils 息子』は4月9日から東京芸術劇場シアターウエストで上演される。