【さよならマエストロ】無慈悲な妻子の行動に騒然 「どんな風に接してきたのか?」と考察も
俳優の西島秀俊が主演を務めるTBS系連続ドラマ『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』(日曜午後9時)の第6話が、18日に放送された。今回は、津田寛治演じるコンサートマスターでバイオリン奏者の近藤益夫に、称賛と同情の声が寄せられている。
第6話でバイオリン奏者の近藤益夫が念願の指揮者に
俳優の西島秀俊が主演を務めるTBS系連続ドラマ『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』(日曜午後9時)の第6話が、18日に放送された。今回は、津田寛治演じるコンサートマスターでバイオリン奏者の近藤益夫に、称賛と同情の声が寄せられている。
同作は、脚本家・大島里美氏によるオリジナル作品。20代の頃から海外で活躍してきた天才指揮者・夏目俊平(西島)が、5年前に起きた“ある事件”をきっかけに家族と音楽を失ってしまう。そんな父を嫌う娘・響(芦田愛菜)。しばらく音楽界から離れていた俊平は、日本の地方オーケストラの指揮をするため数十年ぶりに帰国し、響と気まずい同居生活が始まる。父と娘が失った情熱を取り戻し、親子の絆と人生を再生させていくアパッシオナート(情熱的)なヒューマンドラマ。
(※以下、ドラマの内容に関する記述があります)
3月末に閉館が決まっていた晴見市あおぞら文化ホール(あおぞらホール)が、繰り上げで2月末に閉館することに。市は今後一切、晴見フィルハーモニーの新規イベントは受け付けないという。練習場所も失い、最後の舞台もないまま解散することになってしまう晴見フィル。落ち込む団員たちに、『うたカフェ二朗』の店主で晴見フィルの最古参・小村二朗(西田敏行)は、市恒例行事の梅まつりでゲリラ的に最後のコンサートを開くよう提案する。団員たちは、団長で観光課職員の古谷悟史(玉山鉄二)やトランペット奏者の森大輝(宮沢氷魚)を中心に、密かに『さよならコンサート』の準備を進めた。
コンマスの近藤は、婦人会の手伝いで梅まつりに来るという妻(LiLiCo)と娘(おじゃす)を、『さよならコンサート』に誘う。しかし「無理」「パス」と即答する2人。近藤は自身が社長を務める建設会社の社員も誘ったと明かすと、「それ、パワハラよ」「週末潰されるなんて、かわいそすぎる」と批判されてしまった。近藤は「2人とも、もう10年以上来てないじゃん。最後くらいパパの演奏聞いてくれたっていいじゃないかよ」と切なく訴えた。
俊平は二朗から、40年前の晴見フィル第1回定期演奏会の写真を見せてもらう。そこには学生服に身を包んだ初々しい近藤の姿が。二朗によると、近藤は「バイオリンは下手っぴ」だったが、「コツコツめげずに練習して、今やコンマス」だという。さらに俊平は近藤から、指揮者になるのが夢だったことを告げられる。
『さよならコンサート』当日、俊平は演奏の途中で指揮を止め、客席から指揮をやってみたい人を募った。子どもからお年寄りまで希望者をステージに上げ、晴見フィルの指揮を体験してもらい、会場は大いに盛り上がった。そして最後の曲を演奏する際、タクトを近藤に手渡した。戸惑う近藤に、「近藤さん、指揮者に必要なものは何だと思いますか」と問いかける。答えに詰まる近藤。俊平は、「アパッシオナート、音楽への情熱です。心に溜め込んできた情熱を、今この瞬間、存分に爆発させてください」と、近藤を指揮台へと向かわせた。
晴見フィル最後の演奏で、念願だった指揮者になることができた近藤。思いきり体を動かし、汗いっぱいにタクトを振った近藤に、客席はスタンディングオベーション。「ブラボー!」と歓声が飛んだ。近藤は晴れ晴れとした表情で、「40年間、この『あおぞらホール』で、40年間、私たちの演奏を聞いていただき、本当にありがとうございました」と感謝を述べた。
このシーンにSNS上では、「長年の満願成就してよかったね、コンマス近藤さん」「ラストの指揮に全てを注いでいる近藤の姿が泣ける」「近藤のアパッシオナートの爆発は心が震えたね」と感動の声が。
一方、近藤の妻と娘は婦人会の手伝いもそこそこに、2人で回転寿司の食べ放題へ。結局、晴見フィルの最後の演奏も近藤の指揮者姿も見ることはなかった。SNS上では、「エッッッッ! 近藤さんの家族はがちで聴きに来てなかったの…??」「近藤さんの妻子がてっきりコンサート会場にいるって信じてたのに…来てなくて可哀想すぎてびっくりした」「やっぱり近藤さん、かわいそうくないですか?」と驚きと同情の声が。また、「どんな風に妻や娘と接してきたのか? わからないから、何とも難しいなー」「近藤さんはこれまで家族にしたこと、してこなったことが返ってきたのかもなぁ」と、過去の近藤の家族への態度を考察するファンも見られた。