ツッコミどころ多すぎ? 『キン肉マン』に登場する驚きの演出3選
1979年に『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載開始した漫画『キン肉マン』(作:ゆでたまご)の魅力のひとつに、実際には考えられないスケールの大きな演出がある。そこで本記事では、ファンの間でも語り継がれる驚きの演出3選を紹介しよう。
スケールの大きな演出に驚かされてばかり
1979年に『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載開始した漫画『キン肉マン』(作:ゆでたまご)の魅力のひとつに、実際には考えられないスケールの大きな演出がある。そこで本記事では、ファンの間でも語り継がれる驚きの演出3選を紹介しよう。
最初に紹介するのは、バトル中に古墳が登場した場面だ。これはコミックス23巻での「夢の超人タッグ編」トーナメント決勝戦で描かれている。ネプチューンマンとビッグ・ザ・武道のタッグチームと対戦したキン肉マンとテリーマンは、マグネット・パワーに苦しめられる。そんな中、テリーマンは「前方後円墳は地球のエネルギーを活動させたり停止させたりする鍵穴だ」と気が付く。このアドバイスを受けたキン肉マンは、リングを離れ前方後円墳を見つけ出し、鍵をかけることでマグネット・パワーの遮断に成功する。
なお、このエピソードが大きく話題になったことから、2016年6月19日に開催されたトークイベント「最強のパワースポット!? 百舌鳥・古市古墳群、世界文化遺産への道」に作者・ゆでたまご氏の原作担当・嶋田隆司氏がゲストとして招待されている。さらに、19年に仁徳天皇陵が世界文化遺産に登録されることが確実になると、SNS上で「仁徳天皇陵 世界遺産登録のニュースでキン肉マンを思い出した」「キン肉マン世代にはアポロンウインドゥと言えば分かりやすい」などキン肉マンファンによる投稿が相次ぎ、影響力の大きさが伺えた。
次は、城が空を飛び合体するという演出だ。コミックス24巻から始まる「キン肉星王位争奪編」では日本各地の城を舞台にバトルが繰り広げられる。城が合体したのは、キン肉マンチームが姫路城でキン肉マン ゼブラチームと対戦していたときだ。コミックス28巻「恐るべき予言!の巻」にて、姫路城と名古屋城が空中で合体し1つの城になるシーンが描かれている。なぜこの2つの城が合体したのか、その理由はよく分かっていない。
しかし、この城の合体のエピソードの印象がよほど大きかったのか、それぞれの城を訪れたファンが城の写真とともに「姫路城はキン肉マンの王位争奪戦が行われたところ」「名古屋城はキン肉マン的には空を飛んで合体する城で有名」との声をSNSにあげている。
最後に紹介する演出は「コンクリートデスマッチ」だ。コミックス8巻「競馬にかけろ!!の巻」にて掲載されたラーメンマン対ブロッケンJr.の試合は、リングをコンクリートで固めた状態で行われた。テリーマンの解説によると「あまりにも危険なため数年前から禁止されいるはずだ……」とあり、超人ですら危険だと言われる試合形式だ。
そんなコンクリートデスマッチにSNSでは「キン肉マンには色んなデスマッチがあったがコンクリートデスマッチが一番痛そう」「直前にコンクリートを流し込んで巨大ドライヤーで乾かすなんて、ツッコミどころ多すぎて面白い」との声があがっており、作品内の演出が『キン肉マン』の人気の高さなのも伺える。
7月からは新作アニメの放送も予定されており、今後も『キン肉マン』から目が離せない。