松本人志が裁判で争うべきは「強制性の有無」 東国原英夫氏が主張「引き分けでも松本氏側の勝ち」
元宮崎県知事の東国原英夫氏が17日、関西テレビ『LIVEコネクト!』(土曜午前11時20分)に出演。週刊文春に性的行為強要疑惑を報じられたダウンタウン・松本人志が、発行元の文藝春秋社に対して名誉毀損による損害賠償金5億5000万円などを求めている訴訟で、第一回目の裁判となる口頭弁論が3月28日に決まったことについてコメントした。
「同意がなかったを証明できるか、どこまでできるか。その争いです」
元宮崎県知事の東国原英夫氏が17日、関西テレビ『LIVEコネクト!』(土曜午前11時20分)に出演。週刊文春に性的行為強要疑惑を報じられたダウンタウン・松本人志が、発行元の文藝春秋社に対して名誉毀損による損害賠償金5億5000万円などを求めている訴訟で、第一回目の裁判となる口頭弁論が3月28日に決まったことについてコメントした。
松本の話題は、元裁判官の森島正彦弁護士が「私は結構、松本さん、なかなか厳しい面もなくはないのかなと。今回(報道を)見る限り複数人が似たようなことを言っていると。(裁判官が)かなり真実だと思うっていう可能性は高いって思ってますね」と見解を示してスタート。裁判に注力するとして活動休止した松本に対し、東国原氏は「(同意の証明は)難しいですね。密室の証明は」とした上で、松本が訴えた第1弾報道にあるA子さん、B子さんの名前を挙げ「A子さんがどういう証言をしたか。客観的な証拠があるのか。つまり無理強いされた、強制された、同意がなかったを証明できるか、どこまでできるか。じゃあ(松本側は)同意があったということをどこまで証明できるか。その争いです」と発言。
「名誉毀損としてはおそらく非常に松本氏側は不利ですね。公共性も公益性もありますから。真実性と真実相当性となったらだいぶ不利です。1点、強制性があったかどうか、性被害であるかどうか、僕はここを戦うべきであると。ここで仮に引き分け、ドロー、あいまいな証明不能となった場合には、僕は松本人志氏側の勝ちだと思う。事実上の勝ち、名誉毀損は負けだけども、ここは『性被害はあったかなかったかわからない』ここまでもっていければ」と私見を述べた。
知事時代に女性問題を報じられた文春側に勝訴している東国原氏は、「僕のときには女性も法廷に出てこない、それを見たとか聞いたとかいう県庁関係者、県庁の職員じゃないですよ、県庁の関係者っていったい誰なんだと。そういう方たちも証人尋問に出てこない。『なぜ出てこないんですか』『ニュースソースの秘匿です』『ホントですか?いるんですか?』僕はいなかった。事実がない、事実無根だからいないんです。『証言嫌がったので』あるいは『ニュースソースの秘匿なので出廷はできません』って。これで勝訴したんですけど、ダークなイメージ、グレーなイメージは残るわけですよ。これはね、文春の汚いとこですわ。やり方の」と怒りをにじませながら振り返った。
番組で松本は証人尋問及び当事者尋問に出てくる可能性が高いとし、時期的に年末から年明けだとした。裁判所の判断について森島氏は「最終的には被害を受けたとされる方の供述と、加害者とされる松本さんの供述の信用性判断、どっちの方が信用できるかってところでやられると思うんですね」と説明。詳細な記憶が必要とする森島氏は、多数の一般人とのやりとりについて松本があいまいになれば不利になるとし、一方で有名人と会った女性側の記憶が鮮明である可能性を指摘した。
東国原氏は「松本氏が最初に『事実無根です』と宣言してます。僕は相当、自信があると思ってます。正義はどこにあるか、真実はどこにあるのかは別にして相当、自信があると思います。僕は無理やりじゃなかった、これを証明するだけの物的証拠・状況証拠、プラス証言、(アテンド役として名前の挙がったスピードワゴン・)小沢(一敬)君とか現場にいた人間たちの証言(が必要)ですね」とし、「(女性側は)有名人と会って舞い上がってて、そんなに記憶が鮮明なのかなと僕は思ったりします。逆にね。逆にタレントさん側が記憶が鮮明だったりする場合もあるんじゃないかと思ったりします。その辺は非常に難しい判断になる。女性側が何か録音してたり、映像があったりというのがあったら非常に不利になりますけどね」と見方を示した。
そして、改めて「(強制ではなく同意があった)ここの1点しかないと思います。何回も言いますように、名誉毀損ではおそらく負けるでしょう。でも、この1点が、強制はなかった、無理やりではなかったんだよと強く主張できれば、松本さんの名誉はある程度回復すると思います」と語った。
また、森島氏は「裁判所は和解勧告はすると思います」としたが、「文春側がひかないと思うので、和解の可能性は非常に低いと思います」と予想。東国原氏は、自身の裁判時について「松本氏が1審で仮に負けたとします。僕は控訴しないと思います。文春側が仮に負けたら控訴しますね、間違いなく」と推測し、「ちなみに僕のときは和解、僕の方がノーでした。『全然、最後まで判決までいきます』って。向こう(文春側)が和解に前向きでした」と告白した。