『東京ブギウギ』誕生エピソードが「あまりに面白い」 制作統括「そのまま取り込みたいと」
俳優の趣里が主人公・福来スズ子を演じるNHKの連続テレビ小説『ブギウギ』(月~土曜、午前8時)の第91回が9日に放送され、スズ子が新曲『東京ブギウギ』を、ステージを動き回って華やかに披露する姿が描かれた。“ブギの女王”の誕生だ。楽曲誕生の様子は第89回などで紹介されていたが、制作統括の福岡利武氏が取材に応じ、羽鳥善一(草彅剛)のモデルとなった服部良一さんとの関係など背景を明かしてくれた。また、スズ子が動き回っても歌が聴こえる設定の裏事情も明かしてくれた。
趣里の上達ぶりに制作統括「躍動的なステージになってすてき」
俳優の趣里が主人公・福来スズ子を演じるNHKの連続テレビ小説『ブギウギ』(月~土曜、午前8時)の第91回が9日に放送され、スズ子が新曲『東京ブギウギ』を、ステージを動き回って華やかに披露する姿が描かれた。“ブギの女王”の誕生だ。楽曲誕生の様子は第89回などで紹介されていたが、制作統括の福岡利武氏が取材に応じ、羽鳥善一(草彅剛)のモデルとなった服部良一さんとの関係など背景を明かしてくれた。また、スズ子が動き回っても歌が聴こえる設定の裏事情も明かしてくれた。
羽鳥は列車に乗っている際にメロディーを思いつき、慌てて列車を降りて喫茶店に飛びこんで紙ナプキンに記した。レコーディングスタジオには米軍関係者が来ていた。ほぼ服部さんの実話と思われるが。
「良一さんの史実と言いますか、あまりに面白いエピソードすぎて……。実際に良一さんが『東京ブギウギ』を思いついた状況、米軍兵士をスタジオに招いたら、その人たちがすごくノリノリだったとか。素晴らしいエピソードはそのまま取り込みたいと思いました」
スズ子はステージ上を動き回って踊りながら歌っていた。
「モデルの笠置シヅ子さんも“ステージ狭し”と歌って踊っていたという話があります。そこはスズ子らしさでもあるので、見ている人と一体感のある明るい前向きなステージになればと歌って踊ることを優先しました」
今の時代はピンマイクがあるが、描かれた1948年当時は主にスタンドマイク。動き回るスズ子の歌声をどう拾っている設定なのか。
「我々としてはステージ下にマイクをたくさん設置している設定です。だからステージ上を動き回ってもうまく歌声を拾える裏設定にしております」
スズ子を演じる趣里は歌って踊るシーンを重ねてきた。上達ぶりはどうだろう。
「ここまで数々のステージをやってきましたので、自信もあるでしょうし、弾ける感じも素晴らしいです。第91回はフルで歌っていますが、私も観客になったような一体感あるステージになっていて本当にいいなと思います。趣里さんもドラマとともに大きくなっていく感じが印象的。ほぼ一連で撮影し、躍動的なステージになってすてきだと思っています」