韓国女性ラッパーのイ・ヨンジが日本人ファン魅了 ラストは星野源「恋」を披露し感涙
韓国人女性ラッパーのイ・ヨンジが単独で来日コンサートを開催し日本人ファンを熱狂させた。2019年に韓国のMnetで放送された『高等ラッパー3』にシリーズ初の女性ラッパーとして優勝して注目を集め、22年の同『SHOW ME THE MONEY 11』でも女性初の優勝を勝ち取りスターダムにのし上がった。MZ世代から絶大な人気を誇るヨンジは、若い頃から抱いていた日本への熱い思いも余すところなく披露しファンを歓喜させた。
『高等ラッパー3』『SHOW ME THE MONEY 11』で優勝しグローバルな人気を獲得
韓国人女性ラッパーのイ・ヨンジが単独で来日コンサートを開催し日本人ファンを熱狂させた。2019年に韓国のMnetで放送された『高等ラッパー3』にシリーズ初の女性ラッパーとして優勝して注目を集め、22年の同『SHOW ME THE MONEY 11』でも女性初の優勝を勝ち取りスターダムにのし上がった。MZ世代から絶大な人気を誇るヨンジは、若い頃から抱いていた日本への熱い思いも余すところなく披露しファンを歓喜させた。
1月30日、東京・江東区の豊洲PIT。「LEE YOUNGJI 1st ASIA TOUR THE MAIN CHARACTER-TOKYO」と題した公演は、ヨンジの万感の思いがこもった格別のステージとなった。真冬にもかかわらず場内は開幕前から熱気が上昇。真っ赤な照明がきらめく中、黒のショートパンツでステージに登場したヨンジは会場を埋めたファンの姿に「シアワセデース!」と日本語であいさつし、生バンドの激しいビートがノリノリのラップ曲『私はイ・ヨンジ』『アムシル』『That`s my girl』などをたたみかけた。
昨年9月に台北、10月にシンガポールと香港で公演し大盛況を収めたヨンジの待望の日本単独公演。想像を上回る会場の熱気にヨンジは「人がいっぱいいて気絶しそう」と目を丸くし、「中国やアメリカからもファンが来ているようです。そこ、日本人? 韓国人?」とうれしそうに笑った。身長1メートル75センチという体格から発せられる爆発的な声量は観客の身も心も圧倒し鳥肌が立つほどの迫力だ。太く低い声で日本語を連発しながら会場のボルテージを一気に上げていった。
満員の会場に詰め掛けた観客のうち約6割は『高等ラッパー3』、『SHOW ME THE MONEY 11』を視聴してファンになったようで、他にはBTSのジンやIVEのユジン、aespaのカリナら有名アイドルをゲストに迎えて酒を飲みながら爆笑トークを繰り広げる自身のYouTubeトーク番組『準備したものは特にないけど』(原題:韓国語)の視聴者も多かった。特にIVEのユジンの出演回は酔っぱらったユジンが主役をジャックし、ヨンジをゲストに追いやってしまう爆笑の展開で現在、バラエティー系動画としては異例となる1500万回再生をたたき出している。
いつの間にか日本でも幅広い人気を獲得したヨンジが「私の名前は?」とシャウトすると会場からは「イ・ヨンジ!」の大合唱がこだまする。コール&レスポンスでぐんぐん熱量を高めていくヨンジも次第にヒートアップし、韓国の13人組ボーイズグループ・SEVENTEENのユニット・BSSにフィーチャリング参加した楽曲『Fighting(feat. Lee Young Ji)』を力強いダンスとともにエネルギッシュに歌い上げた。陽気なリズムの楽曲『NOT SORRY』を歌唱する際は「本当に頭に来た時、この曲を作りました。皆さんも頭に来たら我慢しないで爆発してください」と熱っぽく呼びかけた。
アンコールを2回も行った怒涛(どとう)のフィナーレでは、曲調がガラリと変わり日本への思いを込めて星野源の「恋」を熱唱。ついでに“恋ダンス”も披露するなど予想もしない展開に会場は大喜び。ヨンジは「中学校の卒業式の翌日から8泊9日で東京に来ました。お台場の観覧車に乗ってカラオケで『恋』を歌いました。その歌を日本でのステージで歌えるなんて……」と感極まり涙ぐんだ。自身のインスタグラムにこの動画を投稿すると、何と星野本人が「いいね」を付けてフォロー。ファンたちは「星野源さんもいいねしてる」「源さんがいいねしてるー!!」「本人にも届いた」などと盛り上がっていた。
日本でも確かなファンダムを築いている21歳のヨンジ。そのパワフルなラップ魂がさらに多くの日本ファンを魅了していきそうだ。