俳優の竹内涼真が26日、都内で行われた『劇場版 君と世界が終わる日に FINAL』初日舞台あいさつに高橋文哉、堀田真由、吉柳咲良、中条あやみ、菅原伸太郎監督と共に登壇した。

　2021年に日本テレビ系連続ドラマとして放送されてから4シーズン。撮影を含めると約4年と、長きに渡り絶対あきらめない不屈の精神を持つ主人公・間宮響を演じてきた竹内。満員の劇場を見渡し「皆さんのお顔を見ていると満足していただけたのかな」と安堵（あんど）の表情を見せた。

　この日はシーズン3で亡くなってしまった小笠原来美を演じた中条がサプライズで登壇。知らされていない客席からは大歓声が上がる。竹内は「シーズン3で衝撃的なお別れをしているので、出てくれると思わなかった」と驚きを見せると、その後は懐かしい撮影エピソードに。

　竹内はシーズン3で中条演じる来美を撃ってしまうシーンに触れ「撮影前から憂鬱（ゆううつ）で嫌だったんです。撮影の後、高熱が出たぐらい」と回顧する。すると中条は「わたしも（竹内との）キスシーンのあと唇が2倍に腫れてしまった。変な病気がうつったのかもしれないと不安だった」と驚きの発言。

　結局中条は「寒冷じんましんだったんですけれどね」とてんまつを明かすと、竹内は「僕とキスをすると唇が腫れる。それぐらい僕のキスは威力があるんです」と発言し「キスシーン待っています」と笑顔で語っていた。それでも竹内は「とてもつらいシーンだったのですが、彼女はそのとき、笑顔を見せてくれたので吹っ切れたんです。台本には書いていない女性の強さをもらえた」と中条に感謝していた。

　本作は、ゴーレムウィルスという、かまれたら化け物になってしまう“謎の感染症”によって突然日常を奪われた人々の過酷なサバイバルと濃厚な人間ドラマを描いた『君と世界が終わる日に』の長きに渡るシリーズの最後にして最大の戦いが繰り広げられる。