スタースカウト総選挙5万人頂点・花崎暖が本格デビュー 映画で“小芝風花の少女時代”、監督も絶賛

大手芸能事務所二十数社が参加した2020年の「スタースカウト総選挙2020」で、全社の高評価を得てグランプリを獲得し、応募5万932人の頂点に立った花崎暖(のん)が、映画『レディ加賀』(2月9日公開、雑賀俊朗監督)で本格的な俳優デビューを果たす。作品は石川・加賀温泉を舞台に、タップダンサーの夢をあきらめ、女将修業をする老舗旅館の一人娘が、タップダンスで温泉街を盛り上げようと奮闘する姿を描く。主人公・樋口由香を小芝風花が演じ、花崎は由香の少女期を演じる。高校進学と上京を目前にひかえた花崎に芸能界を目指した理由や将来の目標、さらに素顔を取材した。

花崎暖【写真:ENCOUNT編集部】
花崎暖【写真:ENCOUNT編集部】

花崎暖が映画『レディ加賀』で小芝風花演じる主人公の少女期役

 大手芸能事務所二十数社が参加した2020年の「スタースカウト総選挙2020」で、全社の高評価を得てグランプリを獲得し、応募5万932人の頂点に立った花崎暖(のん)が、映画『レディ加賀』(2月9日公開、雑賀俊朗監督)で本格的な俳優デビューを果たす。作品は石川・加賀温泉を舞台に、タップダンサーの夢をあきらめ、女将修業をする老舗旅館の一人娘が、タップダンスで温泉街を盛り上げようと奮闘する姿を描く。主人公・樋口由香を小芝風花が演じ、花崎は由香の少女期を演じる。高校進学と上京を目前にひかえた花崎に芸能界を目指した理由や将来の目標、さらに素顔を取材した。

 そもそも芸能界に入って俳優を目指そうとした理由は何だろう。

「小さい頃、人前に立つこと、話すことがものすごく苦手で、それを克服するために地元・滋賀県にあるバスケットボールのクラブチームでチアリーダーを始めたんです。そこで、自分を表現することがものすごく楽しいことだと気付きました。テレビや映画を見るのが好きでしたし、私もいろんなことを表現する女優さんになりたいと思うようになりました。

 チアリーダーを始めた年齢を聞いて驚いた。

「3歳からです。大人のお姉さんたちに交じって踊っていました」

 9才の時には滋賀キッズコレクションのオフィシャルモデルに選ばれ、県内のさまざまなフェスティバルに参加し度胸も培われたようだ。今回が初インタビューというが、14歳ながら明るくさわやかで堂々としている。

「子どもの頃から両親に『明るくしていると人は一緒にいて楽しいと感じ、私の周りに人がたくさん集まってくれるようになるから明るく楽しくしていなさい』と言われて育ちました。お母さんがむちゃくちゃ明るく、陽気で元気。母譲りかもしれません(笑)」

 オーディションで参加したすべての芸能事務所が評価した要因も知りたい。

「審査員の方の印象に残ることをしようと意識しました。ポージングの審査では他の人たちはモデルさんのように腰に手を当てる形でしたが、私は手を上に突き上げる元気いっぱいのポージング。他の人が絶対にしない、私しかしないポージングをしました」

 本格デビュー作となる映画『レディ加賀』では巧みなタップダンスを披露している。

「撮影は中2のテスト期間中でした。家にタップダンス専用の床板を購入し、理科の元素記号を暗記しながらタップダンスの練習をしていました。お風呂に入る時、ご飯を食べる時、眠る時以外は1か月近くずっと練習していました」

 出演した感想はどうだろう。

「周りのスタッフさんも優しくて楽しかったです。ただ演じて監督さんにOKをもらえても、今の演技で良かったのかなと。少しずつでも慣れていきたいです」

俳優としての目標は大河ドラマへの出演

 舞台は石川県。被災した人たちへの思いも語ってくれた。

「映画の公開を心待ちにしていた時に大きな被害があって、本当に心が苦しくなりました。作品は石川県を盛り上げていく内容です。この映画で被害に合われた方々の心が少しでも明るくなればうれしく思います」

 取材ではポージングを披露してくれたり、元気で陽気な人柄がしっかり伝わってきた。将来はどんな俳優、どんな芝居をしたいのか。

「新木優子さんがヒロインを務めた映画『あのコの、トリコ。』などの出演作品を見て、優しい雰囲気だったり小悪魔的だったりと全く違う表情を見せていて、すごいなと思いました。私もいろんな表情、表現ができる、何でも演じられる女優さんになりたいです。明るく陽気と言われますが、真逆の役も演じてみたいです。そして、小さい子からおじいちゃん、おばあちゃんまで、世代を超えていろんな人に影響を与え、私の出演を楽しみにしてもらえるような女優さんになりたいです」

 俳優としての目標を聞くと即答だった。

「大河ドラマにものすごく出たいんです。日本の古い文化に興味があるので、最近、茶道を始めましたが日本舞踊もやってみたいですし、殺陣も習いたいです」

 ここであらためて花崎の素顔を聞いてみた。

「普段は周りから『ものすごく元気』とか『面白い』と言われます。仲良くない子をつくりたくなくて、男女関係なく仲良くなりたいし、場を盛り上げることにはすごく自信があります。体育祭の時には前に出て、みんなに声をかけて引っ張っていったりしました。面白いと言われるのは、ちょっとぬけているからかも。何もない所でつまずいたり(笑)。運動は得意じゃないのに、得意そうに見せることは上手で『できてないよ』と笑われます」

 ダンスが上手でもスポーツは見る方が好きなタイプ。特にプロ野球が好きでオリックスファンという。

「私の部屋の半分はオリックスグッズで埋まっています。山本由伸投手のファンなので、これからはオリックスとドジャースの応援をしたいです。将来はオリックスの試合で始球式をやりたいです」

『レディ加賀』の雑賀俊朗監督も「10代にして大人のオーラ」というタイトルでコメントを寄せてくれた。「オーディションから本番までこんなに印象が変わる女優も珍しい。小芝風花さんの小学校時代の役を決める大切なオーディション。あどけなさが残るちょっと緊張気味の花崎さん。それから4か月の時を過ぎ、撮影中モニターを見て驚きました。自信に満ちあふれたお芝居。大女優顔負けの堂々とした立ち振る舞い。周りの小学生たちのお芝居に影響を与えるほどの迫力。花崎暖さん、名前のように大きく花咲いてほしいです。今後、期待の女優です」と絶賛した。

□花崎暖(なはさき・のん) 2009年2月4日、滋賀県生まれ。特技はダンスでチア7年、スタイルヒップホップ2年、ジャズダンス4年の経験がある。習い始めた茶道(裏千家)は初級。休日はスポーツアトラクション施設で体を動かす。芸能事務所オールウェーブ・アソシエツ所属。血液型A。

次のページへ (2/2) 【写真】映画『レディ加賀』で主人公・樋口由香の少女期を演じる花崎暖
1 2
あなたの“気になる”を教えてください