俳優の水谷豊が主演を務め、寺脇康文が共演するテレビ朝日系連続ドラマ『相棒 SEASON22』の第13話が、24日に放送された。今回は、寺脇演じる特命係巡査部長の亀山薫の妻・亀山美和子（鈴木砂羽）にラブレターが届き、その差出人が話題となっている。

　同作は、2000年に誕生した刑事ドラマシリーズ。警視庁で“人材の墓場”と呼ばれる『特命係』に配属された警部・杉下右京とその相棒たちが、数々の犯罪事件を解決していく。もともとキャリアとして警察庁に入庁した右京は、“切れモノ”過ぎるが故に上層部からにらまれ閑職に追いやられたが、卓越した洞察力と名推理で事件の謎を解き明かしていく。薫は、SEASON1からの“初代相棒”。約14年ぶりに“五代目相棒”として右京とのコンビが復活し、今作で再会2年目となる。

（※以下、ドラマの内容に関する記述があります）

　薫の妻でフリージャーナリストの美和子のもとに、匿名で5通のラブレターが届いた。手書きではない、パソコンで打たれた文面には、「亀山美和子様。あなたは太陽。見つめていると僕の心は日焼けする。あなたが視界に入った瞬間、僕の心はその姿に釘付けになった」と、熱烈な思いがつづられていた。

　いつもと化粧を変えた美和子は色めき立ち、右京に差出人の割り出しを依頼する。「いい男だったらいいな～なんて」と浮つく美和子に、薫はご機嫌ななめ。美和子は右京に、「ちょっと期待しちゃだめですか？　だってこの年になったら、こんなこと言われませんもの。『どんな人が書いたのかなぁ～』って、夢見ちゃダメなんですか？　うれしがっちゃダメなんですか？」と訴え、「右京様！　誰が書いたのか、どうかどうか、突き止めてください」と依頼する。

　その後、美和子宛の手紙を握りしめたまま亡くなった男性が発見され、事件の捜査が始まる。男性は美和子が原稿を書く際に利用するカフェの店員だった。

　右京がラブレターの封筒を調べたところ、神田の専門店でしか取り扱っていないもので、わざわざ足を運んでいることから、「美和子さんに心底ほれている相手であることは間違いないでしょうねぇ」と語る。

　亡くなった男性が持っていた手紙と5通のラブレターは別物で、男性の死は、老画家夫婦の悲しい事件と関係していた。事件解決後、薫が「夫婦って、いろいろありますねぇ」と語る。すると右京は「本当です。キミのラブレターから思いもかけない事件につながったものです」と、美和子へのラブレターの差出人が薫であることを本人に突きつけた。

　当初は否定していた薫だが、右京は薫が紅茶のお供に買ってきたお菓子が神田のお店のものであることや、デスクワーク嫌いな薫が深夜も熱心にパソコン作業をしていたことから、薫がパソコンでラブレターを書いたことを当てたのだった。サプライズを企画してラブレターを書いた薫だが、いざとなると言い出せなかったという。

「だってあいつ、こ～んな（うれしそうな）顔して手紙読んでるんですよ。どんな男想像してるのかわかりませんけど」と、悔しがる。右京は「相変わらず面白いですねぇ、キミは。自分のラブレターに嫉妬していたわけですか」と呆れるのだった。

　小料理屋こてまりで待つ美和子のもとに向かった薫は、「あのさ、実はそれ……」と打ち明けようとする。すかさず美和子は、「薫ちゃんでしょ」と答え、差出人に気づいていたことを明かす。「そうだったらいいな～って、ずっと思ってたんだから。これ、どんな顔して書いたんだ？　読んでみたまえ！」とラブレターを見せると、薫は照れ隠しに耳を押さえ「あーーー！」と声をあげ、恥ずかしがるのだった。

　差出人が薫だったというオチに、「今日の相棒めっっちゃラブラブカップルのイチャイチャを見せつけられて内容吹っ飛んだ」「薫ちゃんがラブレター書いた（打った）と聞いて美和子さんも分かってて最後に優しい世界で泣いた……亀山夫婦良きだ」といった反応が。また、「薫ちゃんらしい、可愛らしいオチでした！」「亀山夫妻には『ごちそうさま』と言いたい」「薫ちゃんと美和子さんの仲の良さよね」と薫と美和子の関係に好感を抱く声もあがっている。