歌舞伎俳優・中村鶴松、歌舞伎町で20万円ぼったくられた過去「大人の世界って厳しいんだな」

歌舞伎俳優の中村勘九郎、中村七之助、中村鶴松、中村虎之介が23日、『歌舞伎町大歌舞伎』の記者懇親会に出席した。5月3日から新宿の歌舞伎町で開業1周年を迎えるTHEARER MILANO-Zaで、歌舞伎を上演する。

歌舞伎町で”痛い目”にあった中村鶴松【写真:ENCOUNT編集部】
歌舞伎町で”痛い目”にあった中村鶴松【写真:ENCOUNT編集部】

5月に新宿・歌舞伎町で歌舞伎上演

 歌舞伎俳優の中村勘九郎、中村七之助、中村鶴松、中村虎之介が23日、『歌舞伎町大歌舞伎』の記者懇親会に出席した。5月3日から新宿の歌舞伎町で開業1周年を迎えるTHEARER MILANO-Zaで、歌舞伎を上演する。

 もともと新宿は、1945年の空襲後に戦災復興事業として劇場や映画館などの娯楽機能を集中させる動きがあり、歌舞伎の劇場の誘致を図っていたことから、『歌舞伎町』と命名された。今回は歌舞伎町の地で、舞踊『正札附根元草摺(しょうふだつきこんげんくさずり)』『流星(りゅうせい)』、落語の『貧乏神』を題材にした新作歌舞伎『福叶神恋噺(ふくかなうかみのこいばな)』を上演する。

 今回は鶴松が、大学時代に経験した歌舞伎町での“痛い経験”を明かした。鶴松はあいさつで、「歌舞伎町にはいい思い出がなく、10年くらい近づいていない」と告白。勘九郎が「記者のみなさん、ぜひ、何があったんですかと聞いてください」と声をかけると、すぐに質問が。詳細を聞かれた鶴松は、「大学生の時、まだ世間も知らない中で、親友の男の子と2人で飲みに行って、お会計を見たら20万くらい取られて……」と説明。「2人合わせて手持ちも2~3万円しかなくて払えなかった。(キャッチが)店の外まで出てきて追いかけて来て、でもどうしようもない、これ以上出せません。無理ですって。逃げるしかない」と当時の恐怖を語った。

「黒人のキャッチの人が助けてくれた」と窮地は免れたものの、「(追いかけて来た)キャッチの人に服をビリビリに破かれて、半分裸の状態でタクシーに乗った記憶がありますね。それ以来、歌舞伎町には近づかないでいました」と振り返った。

 記者から「普通のお店ですか?」と確認されると、勘九郎がすかさず「普通なわけないじゃないですか! 女の子がいるお店でしょ?」とツッコみ。しかし鶴松は「普通の居酒屋で、2時間飲み放題600円とかで」と説明。七之助から「600円なのに20万円取られたのか……」と言われた鶴松は、「大人の世界って厳しいんだなって思いました」と苦い思い出を語った。

 勘九郎は、「こういうことを書くとさ、芝居を見に来てもらえないかもしれないから」と慌て、「お客様の中でも歌舞伎町にそういうイメージがあるかもしれない。でも整備や対応して浄化されていると思います。と、書いておいてください!」とアピールした。

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