「子ども向けライブ」は年間150本 全国から引っ張りだこの小島よしおが『情熱大陸』に登場
お笑い芸人の小島よしおが21日午後11時15分から放送のMBS/TBS系『情熱大陸』に登場する。
能登半島で大地震も発生1週間後には石川・小松市で仕事
お笑い芸人の小島よしおが21日午後11時15分から放送のMBS/TBS系『情熱大陸』に登場する。
キャッチコピーは「元一発屋が“子ども向け”で大逆転 『笑いの才能はない』男が日本を癒す」。2007年「ユーキャン新語・流行語大賞」で持ちギャグ「そんなの関係ねぇ!」と「おっぱっぴー」の2つが大賞候補にノミネートされた小島の現在の姿が特集される。
「お笑いの才能は本当にない。ネタづくりも大喜利も能力は本当に低い」、43歳になった小島よしおは、自らそう言い切る。17年前、海パン1つで放つギャグ「そんなの関係ねぇ」で、一世を風靡(ふうび)。流行語にもなった。しかし、その後待っていたのは、人気の急落。“一発屋”として消えていく運命―――。誰もがそう感じていた。
だが我々が取材で目の当たりのしたのは、熱狂の渦の中で「そんなの関係ねぇ!」「はい! おっぱっぴー」を連呼する小島の姿だった。おなじみのギャグを一緒になって叫ぶのは、子どもたちとその親世代。「元気がもらえる」と口にするお客の中には、目に涙を浮かべる者もいた。
ショッピングモールなどを中心とした「子ども向けライブ」は年間150本。テレビ画面に映らないところで小島は、全国各地から引っ張りだこなのだ。
小島はなぜ今、愛されるのか。「笑いをとる芸人は多いけど、自分は元気を贈りたい」。その裏には、お笑いの王道を目指し、挫折した者にだけ見える世界があった。子どもたちの気持ちに寄り添う心づかいや、笑いの才能を補うかのように考えられた数々の戦略。道ばたの雑草に自分を重ねる男は、テレビの世界から消えた後どのような道程をたどり「子どもたちのスーパーヒーロー」になったのだろう。
密着中、能登半島で大地震が発生した。小島のスケジュールには1週間後、石川・小松市での仕事が入っている。果たして行くべきなのか。葛藤を抱えたまま、現地に向かった小島を待っていたものとは。