【ONE】スーパーレックは「ロッタンより強豪」 魔裟斗が分析する武尊の勝機「チャンスは2度はこない」
アジア最大級の格闘技団体「ONE Championship」の日本大会『ONE 165: スーパーレックvs. 武尊』(ABEMA PPV ONLINE LIVEにて国内独占生中継)は28日、有明アリーナで行われる。武尊とタイトルマッチを行う、ONEフライ級キックボクシング世界王者スーパーレック・キアトモー9(タイ)はどんな選手なのか。キックの“レジェンド”魔裟斗氏が勝敗予想した。ABEMA格闘チャンネルで動画が公開された。
魔裟斗が予想「武尊の日本でのKO勝利を久しぶりに見たい」
アジア最大級の格闘技団体「ONE Championship」の日本大会『ONE 165: スーパーレックvs. 武尊』(ABEMA PPV ONLINE LIVEにて国内独占生中継)は28日、有明アリーナで行われる。武尊とタイトルマッチを行う、ONEフライ級キックボクシング世界王者スーパーレック・キアトモー9(タイ)はどんな選手なのか。キックの“レジェンド”魔裟斗氏が勝敗予想した。ABEMA格闘チャンネルで動画が公開された。
魔裟斗は「ロッタンよりもっと強豪なんじゃないかという気さえしています。僕の周りの格闘技関係の人たちに聞くと、“スーパーレックやばい。強い”と言っています」と開口一番、スーパーレックの強さを語りだした。
また今回、キックボクシングルールであることには、「スーパーレックはムエタイルールとキックボクシングルールでは戦い方が全く別。ムエタイルールだと膝と肘の選手。ほぼ肘の選手ですね。しかしキックボクシングルールだと肘がないので、膝・ハイキックローキックの選手に変わるんですよね。今回のルールは武尊にとって良いルールだなと思います」とルールは武尊の追い風になると説明した。
当初対戦予定だったロッタンとスーパーレックの決定的な違いについては、「ロッタンとは何も考えなくても噛み合いましたよね。どちらの方が打ち合ったら強いかっていうわかりやすい展開になっただろうな、と」としつつ、「スーパーレックは、武尊からすると距離が遠い」と、ファイトスタイルの違いを挙げ、「武尊はその距離を潰して、インファイトで戦いたいと思うけれど、インファイトで入っていった時にスーパーレックはそこから膝蹴りが得意なんですよね。ただ、中に入らないと武尊の得意のパンチの勝負がしにくいと思うので、中に入らなければどうしようもないけど、中に入ったら膝蹴りがあると。膝蹴りを打ってくるけど、武尊には鋼鉄のボディーを作れと」と武尊へ助言した。
さらに魔裟斗はスーパーレックについて「蹴りがすごいって周りの評価ですけど、僕が見た感じ、蹴りよりも膝蹴り、あと右ストレートが重い。パンチは細かく小さく打つボクサーのようなパンチではないけど、ムエタイ特有の一発一発強く打つパンチ。あの右をもらったら危ないぞという気がします」と警戒を強めた。
そんな世界最高峰の打撃を繰り出すスーパーレックの攻略法について、魔裟斗は「以前、武尊がK-1で戦ったダニエル・ピュータスがスーパーレックを苦しめてるんですよね。どんどん前に出て、パンチでボディーを打ったりして消耗させられてる。どっちが疲れてるかと言ったら、スーパーレックの方が疲れているように見えた。武尊も同じような戦い方で、前半、前にプレッシャーをどんどんかけて行って、ミドル・ローキックを防御しながら、膝もかいくぐりながら、ボディーや顔にパンチを打って行くことができれば後半4、5ラウンドにチャンスは来るんじゃないかと思う」とパンチを打ち続けることで後半にチャンスが訪れると分析した。
また「武尊のパンチは一発があるので、一発当てることができれば、5ラウンド中に必ずワンチャンスは来るので、そこを武尊が逃さないことですね。チャンスが2回、3回も来ると思わない方がいい。ワンチャンス効いたと思ったらそこで終わらせるぐらいの気持ちで勝負に出てもいいんじゃないかなと思います。後半4、5ラウンドの勝負だと思いますよ」と勝負の分かれ目について言及した。
最後に「今回のスーパーレックはロッタンに勝るとも劣らない強豪なので、きっと勝負は後半になると思う。武尊の持ってる右の重いパンチを当てて、武尊の日本でのKO勝利を久しぶりに見たい。期待してます!」と世界を獲った先輩から世界に挑む後輩へエールが送られた。