外出自粛期間中に食べ過ぎ＋運動不足で、大胆なコロナ太りをしてしまった人もいるのではないか。せっかく外出できるようになってきたのに、辛いところだ。外出自粛をしていたのは芸能人も同じだが、食べ過ぎや体重コントロールはどうしていたのか。とくに、“おデブタレント”たちの自粛期間中の食が気になる。元祖グルメリポーターの彦摩呂さん(53)に聞いた。

　普段はほぼほぼ地方ロケでいろんなところに行かしてもらって、その先々で、みなさんにかわいがっていただいて、「彦ちゃん、これ食べて」ってその土地のおいしいものを持たせてくれたり、後から送ってくれたりするんですよね。だから、そうしたいただきものが家の冷蔵庫――業務用よりひと回り小さいだけの、大きな6ドア冷蔵・冷凍庫に溢れているんです。全国各地のおいしいものが集まった“1人物産展”状態なんですね。

　1人では食べきれないので、普段はときどき友達に集まってもらって振る舞っています。“デブ会”の集まりには、石塚(英彦)のアニキを筆頭に、内山(信二)君、まっちゃん(松村邦洋)、ザ・たっちの2人、「ドロンズ」の石本(武士)君、「タイムマシーン3号」の関(太)ちゃんら十数人が集まるんですけど、数年前に集まったときは、前菜はローストビーフ、メインに豚しゃぶ、締めは海老ちらし寿司を用意。食べてるうちに暑くなって、11月だったのに冷房入れました(笑)。

　でも、この外出自粛期間中は家にたくさんの人を呼ぶことができないので、小分けにして保存していた食材を、1人で端から食べていきました。毎日3食自炊。料理はもともと好きだから、苦になりませんでしたね。簡単な料理とかリメイク料理が得意なんで、たとえば、コンビニで買ったハッシュドポテトをちぎって、つぶしたゆで卵、オニオンスライス、マヨネーズ、塩コショウ、ラー油と和えて一品作ったり。マメでしょ?　マメすぎて、嫁に来てくれる人がいませんわ(笑)。

　ずっと家にいて、運動は2匹飼ってるトイプードルの散歩と“ちょこちょこ家事”ぐらい。それでも、汗かいて腹が減るんですよね(笑)。ただね、体重は113キロが115キロと、2キロ増えただけなんですよ。2キロなんて誤差の範囲でしょ(笑)?　ロケでは野菜を食べることが少ないので、こういうときこそちゃんと食べようと思って、サラダを2～3種類作って食べていたのが良かったのかもしれません。ほんまは、外出自粛期間中もしっかりダイエットすれば良かったんですけどね。あと10キロは痩せたいので。

　40歳台後半で135キロになったとき、石塚(英彦)のアニキに「彦ちゃん、もうちょっと痩せようか」って、デブに心配されるデブになっちゃって、さすがにアカン、とダイエットに本気で取り組み始めました。歩くだけでしんどかったし、膝も痛くなったしね。石塚のアニキも医者に「コーラやめるか、人間やめるか」と言われたのが135キロ。まっちゃんもマラソンやって死にかけたときが135キロ。135キロはデブが超えたらダメな壁なのかもしれません。でもね、実は僕、これだけ体重があっても、糖尿も痛風も何にもない、コレステロール値も低い健康体なんですよ!