「北斗の拳」を圧倒的なグラフィックで再現…スマホゲームの人気のヒミツを探る
漫画「北斗の拳」(原作・武論尊、漫画・原哲夫)のスマートフォン向けゲームアプリ「北斗の拳 LEGENDS ReVIVE」(セガゲームス)が9月5日から配信され、10月4日の時点で50万ダウンロードを突破した。人気の秘密は、北斗の拳の世界観を忠実に再現したハイクオリティーのグラフィックと、使いやすい操作性だ。開発担当者に制作過程を聞いた。
ゲームアプリ「北斗の拳 LEGENDS ReVIVE」が50万ダウンロードを突破
漫画「北斗の拳」(原作・武論尊、漫画・原哲夫)のスマートフォン向けゲームアプリ「北斗の拳 LEGENDS ReVIVE」(セガゲームス)が9月5日から配信され、10月4日の時点で50万ダウンロードを突破した。人気の秘密は、北斗の拳の世界観を忠実に再現したハイクオリティーのグラフィックと、使いやすい操作性だ。開発担当者に制作過程を聞いた。
「週刊少年ジャンプ」で1983年から連載された「北斗の拳」は、暴力で支配された世紀末を舞台に、北斗神拳の伝承者である主人公・ケンシロウの生き様を描くハードボイルドアクション。アニメ化もされるなど、一大ムーブを巻き起こし、今も圧倒的な人気を誇る国民的な漫画だ。
ケンシロウやラオウは、原哲夫氏自らゲーム用に書き下ろした
過去にはファミコンなどで、ゲーム化されたこともあったが、スマホ向けのゲームで本格的に作られたのは初めてのこと。登場人物がハイグラフィックで描かれ、3Dでリアルに動き、セリフも忠実に再現している。「北斗の拳 LEGENDS ReVIVE」のプロデューサーを担当した岩本耕平氏(41)はこう話す。
「我々が目指したのは、原作を完璧なまでに、再現することです。コミックやアニメと同じように北斗の拳の物語を1から追体験ができることをテーマにしました。ムービーのところは本当にリッチに作ったので、北斗の拳ファンの人たちが本当に待ち望んでくれたものを作れたなという手ごたえはあります」
北斗の拳ゲーム史上、最多のプレヤブルキャラクターが登場
キャッチフレーズは「一子相伝が途絶えた時代に、君の手で北斗を取り戻せ」。北斗の拳の原作で描かれている一子相伝の歴史がいったん終わっていて、その未来にユーザーがいるという設定だ。それぞれのキャラクターたちの記憶が宿った“石碑のかけら”を集めながら、物語を追体験していく流れになっている。
「今回、北斗の拳ゲーム史上、最多のプレヤブルキャラクター(プレイヤーが操作できるキャラクター)を売りにしています。ケンシロウやシン、サウザーはもちろんですが、ジャギやジャッカル、クラブ、ダイヤ、スペードなどの雑魚キャラも拾っています。ここまでは普通拾わないだろうというところまでやっているのが今回の大きな見せ場ですね」(岩本氏)