Travis Japan、横アリからツアースタート 初の撮影OK演出やパワーアップした“トラッコ”が再登場
7人組ユニット・Travis Japanが4日、オリジナルアルバム『Road to A』を引っ提げたツアー「Travis Japan Concert Tour 2024 Road to Authenticity」の初日公演を神奈川・横浜アリーナにて開催した。
メンバーの川島が演出を担当
7人組ユニット・Travis Japanが4日、オリジナルアルバム『Road to A』を引っ提げたツアー「Travis Japan Concert Tour 2024 Road to Authenticity」の初日公演を神奈川・横浜アリーナにて開催した。(取材・文=水谷賀奈子)
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ツアータイトルにある“Authenticity”とは、「信ぴょう性、信頼性、真正性、本物・真実であること」という意味で、“エンターテインメントの真髄(しんずい)”を追い求めていくTravis Japanの姿勢の現れとなっている。今回のライブ演出は、メンバーの川島如恵留が務めた。一瞬たりともステージにメンバー不在の瞬間を生まないよう、緻密(ちみつ)に計算されたステージング。メインステージのLEDパネルには、楽曲の作者や振付師名を表示するなど作り手への想いも込められており、“嘘偽りのないTravis Japanの全て”を表現した。
開演時間を1分過ぎた午後1時31分になると照明が暗くなり、2つの円型の照明がぐるぐると回りながらステージを照らした。ステージ中央には地上6メートル50センチの高さのゴンドラが現れ、そこには主役の7人の姿が。黒のジャケットやファーのコート、紫のセットアップなどそれぞれがカラフルな衣装をまとい、サングラス姿で登場した。ダンスナンバー『DRIVIN’ ME CRAZY』でショータイムの幕開けだ。
松倉海斗が「横アリ、あけましておめでとうございまーす! こ! と! よ! ろ!」とあおり、ラストのサビ前には全員がサングラスを外すと会場からの歓声はさらに大きくなった。続けて、ジュニア時代からの代表曲『夢のHollywood』の英語バージョン『My Dreamy Hollywood』では川島がお得意のダイナミックなアクロバットを披露し、デビュー曲『JUST DANCE!』ではサビ部分の振り付け“ピロブンダンス”でオープニングから会場は一つになった。さらに、アリーナ席後方まで動くムービングステージ(横11メートル/奥行7メートル20センチ)に乗り込むと、360度対応のパフォーマンスでファンを魅了した。
ソロダンスや個性あふれるパフォーマンスを組み込んだ『REMIX DANCE NUMBER』で、メンバーはゴールドのスーツに衣装チェンジし、メインステージに設置された巨大スロープLEDから登場。『夢のHollywood』の通常バージョンでは、きらびやかなステージと光るステッキにタップダンス、そして宮近海斗による「みんな一緒に!」のあおりで「夢ハリと言えば」なブロードウェイ感あふれるステージとなった。
そして、昨年のツアーでも登場したトラッコ(=虎のトロッコ)が、メンバーそれぞれのスタイルでお色直しされ、パワーアップして登場。宮近のトラッコはレッドカーペットが敷かれ、黒のキャップと黒の衣装を着用し、カジュアルになった。松田元太のトラッコはキスマークがたくさん描かれた水色のつなぎでよりセクシーに。吉澤閑也は黄色の服にたくさんのワッペン、バスケットボールも先頭に設置されておりバスケ好きが詰まったトラッコに。七五三掛龍也のトラッコはピンクと黒のファーをまとい、キュートかつ大人っぽさが増した。松倉のトラッコは白Tにデニム姿でギターも設置されており、まさに松倉本人のようだ。中村海人のトラッコには緑の魔法のじゅうたんが敷かれており、中村が“アラブの国の王子様”のように見えた。川島のトラッコは白いサテンの生地を羽織っており、先頭にはたくさんの本が積まれていた。そんな個性豊かなトラッコでアリーナ席をめぐりながら歌唱した『Keep On Smiling』では、吉澤による振り付けとともにファンと触れ合う時間を楽しんだ。
今回のツアーでは、アルバム『Road to A』のFC限定盤に、グループとしては初の試みとして収録されたユニット曲3曲も披露。松田・松倉の“松松コンビ”は2人で作詞作曲に取り組んだ『Bro :)』をギターの弾き語りで向き合って歌唱。この場で、松倉が使用するギターがGLAYのTAKUROからの貰い物であること、松田のギター演奏姿は初披露であることを報告すると、会場をおどろかせた。そして、ニット×デニムの衣装と、暗髪に金のメッシュというお揃いのヘアーで双子のようにも見える2人のハーモニーが会場に響きわたった。
続いて、宮近・川島がムービングステージにて『Day Off』を披露。宮近はボーダーのTシャツにデニム、川島は黄色のニットにゆるボトムスというカジュアルな衣装だが、作詞は2人の共作、作曲は川島、振り付けは宮近、スクリーンに映し出される歌詞はメンバー直筆というこだわりの詰まった一曲となった。そして、最後は中村・七五三掛・吉澤による『Paranoia』。ワインレッドのシャツに黒のグローブという衣装に身を包み、白い照明に照らされながら踊る姿と、3人のリップシンク映像という組み合わせにファンからはたびたび“悲鳴”があがった。
ライブ終盤はKis-My-Ft2の千賀健永が手がけた、ブランドロゴやワッペンなどが散りばめられた衣装でラストスパートを駆け抜ける。振付けとレーザービームが同期した『Moving Pieces』、青の照明とスモークで魅せる『99 PERCENT』、火柱も加わった『Love Tag’(千賀振り付け曲)』とTravis Japan真骨頂のダンス全開で激しく歌い踊った。会場のボルテージが最高潮の中、「Watch me level up Play you like a game boy」とメンバーが次々にファンをあおり、ミュージックビデオをほうふつとさせるゲーム画面のような映像とともにアルバム『Road to A』のリード曲『LEVEL UP』を披露し、本編は終了。「おれたちは引き続き、レベルアップしていくんで、よろしくおねがいします!」との言葉を残し、メンバーはステージを後にした。
しかし、本編終了後も鳴り止まないアンコールを求める声に、カーキ×メンバーカラーという衣装姿で再び7人がステージに登場。さらに、「思い出・お土産として今日の公演を忘れないために、スマホで撮影オッケーです。この曲だけね!」という宮近の一言にファンは大興奮。アリーナ中央に移動したムービングステージにて、ファンが向けるカメラに視線を送りながら『JUST DANCE!』を踊った。そして、「これまでみんながルールを守ってきてくれたから、新しいルールができました。ありがとう」と感謝を伝えつつも、23年12月20日にリリースした1stアルバム『Road to A』の日本語収録楽曲を全編英語詞にした『Road to A-Global Edition-』を配信リリースすることを発表。最後の最後まで細部にこだわった演出とサプライズの詰まったステージで、ファンを楽しませたライブとなった。
なお、1月13~14日に予定していた新潟公演は、地震の影響からお客様の安全を確保することが困難で公演中止となったことを、公式ホームページにて3日に発表した。