3月末で解散する漫才コンビ・和牛の水田信二が、3日深夜に放送されたMBS『かまいたちの知らんけど　お正月かまいたち同期旅SP』（午後11時25分）に出演した。NSC26期の同期でもある相方・川西賢志郎は不在の中、かまいたち、アキナ、アインシュタインらとともに栃木・那須旅行に参加し、解散問題をネタにされ続けた。

　冒頭から天竺鼠・川原克己が「和牛、解散しましたね」とフライング。藤崎マーケット・田崎からは「きょうは遅刻してないんか？」と解散理由に挙げられた『やらかし』をいじられた。道中のバスでも話題の中心だった。かまいたち・山内健司からは発表2日前の12月10日に解散を否定されたとクレームが入った。大阪・なんばグランド花月のロビーで水田に直接、問いただしていたという。アキナ、和牛、アインシュタインによるイベントツアーが中止になり、理由を勘繰られていた。

　周囲からも聞かれた山内が「あれ何で中止なん？　解散とかうわさもあるけど大丈夫なん？」と質問したところ、水田は「え？　そんなんあんの？　スケジュールの関係で会社と合わへんかっただけやで」ととぼけたという。東京の劇場関係者の女性にそのまま伝えたという山内は、2日後の解散発表に「わしゃ恥かいとんねん」と怒りの表情。水田は「ホンマにあの日の夜に急きょ12月発表することが決まったんやん」と釈明した。かまいたち・濱家隆一が「ホンマは3月に発表やったけど、すっぱ抜かれるってなったから、先にちゃんとした情報を出そうってことやろ？」とフォローし、水田は認めた。

　残念そうな様子の藤崎マーケット・トキからは「なぜ解散となったん？」とド直球の質問が。川原が「遅刻とか、漫才のお笑いのとか（理由を）言ってたけど、ほかにもあるんじゃないの」と問い詰めると、水田は「書いてることだけで察しろ」と苦笑した。濱家は、解散発表時について「ホンマにネットに出る3分前ぐらいに電話がかかってきて（早口で）『今から出んねん解散』って」と裏話を披露。水田は「（同期）全員に1分ずつぐらいしか電話できひんかった」と振り返った。アキナ、アインシュタインにはイベント中止発表前の11月頭ぐらいに伝えられたといい、アキナ・山名文和は「『春まで黙っといて』って言われたんや」と告白。後輩らからの質問攻めには「スケジュールの問題」とごまかしていたとした。

　トキからは「漫才、あと1回だけ見してくれ！」と懇願されたが、水田は「オレだけで決められへんがな」と諭すように返した。「あと1本。1本だけ！　どこでもいいから」と食い下がるトキに対し、濱家が「その最後の『もうええわ』は泣いてまうやろ」と指摘。山内も「誰も笑わないんじゃない」と同調し、水田も「笑わんやろ」とうなずいた。山名から「遅刻したん？　そんなに」と改めて問われると、水田は「いや、まあ何回か3年前に重なったぐらい。この3年はしてないで」と明かした。

　また、後輩のアインシュタイン・稲田直樹は「水田」と呼び捨てにし、「和牛じゃなくなったんやったら、もう下やろ」と見下すパターンをリピート。昼食時にハンバーグを食べた際、「これはまさにね、おい信二！」とアピールし不発に終わり、山内から「それが（解散の）原因ちゃうんかい」と厳しくつっこまれた水田。那須渓流パークでの川魚釣りでは絶好調で、「何かオレ、今年いいかも。いろいろあったけど」と自虐コメントも。キックベース大会では延長戦でチョコンと蹴って出塁を試みると、自軍の濱家から「いろいろあってチームワーク大切にしてるね」とヤジ？が飛んだ。

　最後まで主役は水田だった。川原の「今年こそ誰かをちぎりたい」という意味不明な願いでも標的に。「1人になっちゃったから、（体を）2つにしようか」という川原の指示通りに、同期たちから全身を引っ張られて悶絶。少々手荒い『同期愛』だったが、「これからもよろしくな」と感謝し、拍手を浴びた。

　2016～18年まで「Mー1グランプリ」で3年連続準優勝するなど活躍した和牛は、昨年12月12日に解散を発表。その際、約3年前の水田の複数回の遅刻から、川西との信頼関係が崩れたと理由を公表していた。