サブキャラ→主人公に“大出世” 人気急上昇でメインまで上り詰めたゲームキャラたち

ゲームの中では最初は主役ではなかったのに、ファンからの人気が高まったことで、主役として抜てきされたキャラも少なくない。この記事では、存在感を開花させたゲームキャラたちを振り返っていく。

実は人気?『魔界村』のレッドアリーマー【画像:(C)MCMLXXXV CAPCOM】
実は人気?『魔界村』のレッドアリーマー【画像:(C)MCMLXXXV CAPCOM】

実は人気の『魔界村』レッドアリーマー

 ゲームの中では最初は主役ではなかったのに、ファンからの人気が高まったことで、主役として抜てきされたキャラも少なくない。この記事では、存在感を開花させたゲームキャラたちを振り返っていく。

 最初に紹介するキャラは、1990年に発売されたファミコン用ソフト『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』(エニックス※現スクウェア・エニックス)で第3章から登場したキャラ「トルネコ」だ。中年男で太っている武器商人という設定だが、どこか愛嬌のあるたたずまいなどが人気のキャラだ。

 そんなトルネコを主人公にしたゲームが『トルネコの大冒険 不思議のダンジョン』(チュンソフト※現スパイク・チュンソフト)シリーズだ。同作は主人公のトルネコがダンジョンを冒険し、宝物を持ち帰るのが目的のゲーム。

「1000回遊べるRPG」というキャッチコピーの通り、入るたびに道が変化するダンジョンを冒険し、攻略が一筋縄ではいかないやり込み系の作品だ。

 冒険の途中でモンスターに倒されてしまうと、トルネコのレベルが1にリセットされ、持っていた武器防具や道具すべてを失うシステムには、苦戦したプレイヤーも少なくない。SNS上でも同作に対し、「死んだら最初からという究極の緊張感にドキドキした」「遊べば殆どの人がハマるすごいゲーム」といった声が寄せられている。

『ファイナルファンタジー』シリーズに登場する「チョコボ」も主役級の人気キャラの代表格といえるだろう。ヒヨコやダチョウのような見た目のマスコットキャラ的な存在だ。

 同キャラは『ファイナルファンタジーII』で初登場し、ペットにしたくなるようなかわいい容姿がゲームファンの心をとらえていく。そんなチョコボが主役のゲームは『チョコボの不思議なダンジョン』(スクウェア※現スクウェア・エニックス)シリーズや、レースを題材とした『チョコボGP』(スクウェア・エニックス)など、幅広いジャンルのスピンオフ作品が発売されてゲームファンを楽しませた。

 人気者・チョコボにはファンによって好きなタイプが違うようで、SNS上では「デフォルメ強めのタイプが好き」「太ったチョコボがめっちゃ好きでずっと乗り回していた」などの声が寄せられている。

 最後に紹介するのは『魔界村』(カプコン)シリーズに登場し、多くのプレイヤーを苦しめた難敵「レッドアリーマー」だ。同キャラは全身が赤く、背中にはコウモリのような羽が生えている見た目の悪魔である。

 その見た目や、ゲーム進行を邪魔するイヤな存在としてプレイヤーから嫌われそうなキャラだが、「シンプルでちょっとレトロなデザインが好き」「良くも悪くも自分の心に刻まれている好きなキャラ」といったコメントも多く、『魔界村』シリーズ屈指の人気があるキャラなのだ。

 そんなレッドアリーマーが主役のゲームも存在する。90年にカプコンから発売されたゲームボーイ用ソフト『レッドアリーマー MAKAIMURA GAIDEN』、92年発売のファミコン用ソフト『レッドアリーマーII』、94年発売のスーパーファミコン用ソフト『デモンズブレイゾン 魔界村 紋章編』といくつものゲームで主役になっていることからも、人気の高さがうかがえる。

 当初は脇役だったキャラが主役となって魅力的な個性を発揮するサブキャラたち。今後はどのような脇役が主役級の活躍を見せてくれるのだろうか。

次のページへ (2/2) 【写真】かわいすぎる見た目で大人気…FFの人気キャラクター・チョコボの姿
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