パチンコ効果で人気爆発? 特撮ドラマ『牙狼』が大人たちから根強い人気を集める理由

2005年の深夜帯に放送されていた特撮ドラマ『牙狼<GARO>』(ガロ)。“ホラー”と呼ばれる魔獣と戦う魔戒騎士の活躍を描いた本作は、大人の特撮としてシリーズが終わった現在もなお多くのファンがいる。本記事では『牙狼』シリーズが、愛され続ける理由を考察していこう。

『牙狼<GARO> -月虹ノ旅人-』【写真:(C)2019「月虹ノ旅人」雨宮慶太/東北新社】
『牙狼<GARO> -月虹ノ旅人-』【写真:(C)2019「月虹ノ旅人」雨宮慶太/東北新社】

根強い人気の秘密はパチンコも影響している?

 2005年の深夜帯に放送されていた特撮ドラマ『牙狼<GARO>』(ガロ)。“ホラー”と呼ばれる魔獣と戦う魔戒騎士の活躍を描いた本作は、大人の特撮としてシリーズが終わった現在もなお多くのファンがいる。本記事では『牙狼』シリーズが、愛され続ける理由を考察していこう。

 まずほかの特撮シリーズにはない、牙狼の個性的なビジュアルが人気の理由としてあげられる。全身をゴールドの鎧でまとった姿は狼が全面に出ている独特なデザインで、視聴者からは「唯一無二って感じで最高!」「黄金騎士の煌びやかな感じがかっこよすぎる」といった高評価の声が多く寄せられている。

 次に注目すべきは放送時間だ。一般的に特撮ドラマといえば日曜の朝などに放送されるが、牙狼は視聴者ターゲットが大人向けだったため、金曜の深夜に放送されていた。仕事終わりのサラリーマンなどが、誰にも邪魔されず楽しむ作品としてファンを魅了したのだ。また本作はアクションシーンにもこだわっており、リアルとCGを合わせたVFX技術を駆使して実写だけでは実現できないような躍動感を生み出している。

 しかし、深夜帯での特撮ドラマという異色のコンテンツで、初期の認知度はそう高くはなかった。そんな『牙狼』の名前を世間に広めたのは、やはりパチンコではないだろうか。08年にはじめて導入された『CR牙狼』は、当時スペックも革新的だったことから一躍人気機種となった。

 以降パチンコ業界になくてはならない存在となっており、現在も最新機種を更新中。Xでは「牙狼」と検索すると、作品の内容よりもパチンコの感想が多く寄せられているほどだ。ドラマは視聴していないものの、パチンコで作品名は知っているという人や、パチンコから本作を知ってファンになった人は一定数いるだろう。

 作品外での知名度獲得に成功した同シリーズは20年で15周年を迎え、同年4月に放送された連続テレビドラマ『GARO -VERSUS ROAD-』(TOKYO MXほか)が最新作となっている。続編を期待するファンも多いようで、「スピンオフでもいいから制作してほしい」「パチンコがもっと流行れば新作が観られるかも」などの声がネット上で集まっている。

 大人向け特撮ドラマとして内容の満足度もさることながら、それ以外の分野でもファンを獲得してきた『牙狼』シリーズ。24年1月には最新作『牙狼<GARO> ハガネを継ぐ者』の放送が控えている。

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