辛口のオール巨人が絶賛「しゃべりは一番できてる」 北海道のコンビが高校生No.1漫才師に

高校生の漫才日本一を決める「ハイスクールマンザイ2023」が10日、大阪市内で行われ、北海道・東北代表の偽ビートルズが優勝した。今年の「M-1グランプリ」でも3回戦に進出した実力派は、「道端で人が倒れている設定での臨機応変な対応」ネタで頂点に。九州・沖縄代表の三角定規が体調不良で欠席し、7組で争われた決勝を勝ち抜き、お笑い奨励金50万円などを獲得した。

「ハイスクールマンザイ2023」で優勝した偽ビートルズの柿澤琉寿さん(写真前列中央左)と佐藤里駆哉さん(同右)【写真:ENCOUNT編集部】
「ハイスクールマンザイ2023」で優勝した偽ビートルズの柿澤琉寿さん(写真前列中央左)と佐藤里駆哉さん(同右)【写真:ENCOUNT編集部】

2年連続の決勝で実力を証明

 高校生の漫才日本一を決める「ハイスクールマンザイ2023」が10日、大阪市内で行われ、北海道・東北代表の偽ビートルズが優勝した。今年の「M-1グランプリ」でも3回戦に進出した実力派は、「道端で人が倒れている設定での臨機応変な対応」ネタで頂点に。九州・沖縄代表の三角定規が体調不良で欠席し、7組で争われた決勝を勝ち抜き、お笑い奨励金50万円などを獲得した。

 中学の同級生で、昨年コンビを結成した札幌市の高校2年生にとって2年連続の大会決勝だった。石狩南高の柿澤琉寿(るうす)さんは、昨年の敗退で部活をやめて漫才に専念。「北海道・東北代表で優勝がなかったんでがんばるぞと思っていた。優勝できてよかった。肩の荷が下りた」とホッとしていた。

 吉本興業の養成所「NSC」の入学金・授業料免除の特典もあり、プロへのレールは敷かれた。札幌新川高の相方・佐藤里駆哉(りくや)さんが「迷ってる」と苦笑する中、柿澤さんは「芸人になりたい。勉強したくない」とやる気満々。来年のM-1挑戦に加え、キングオブコントへの参戦もぶちあげ、佐藤さんを引っ張った。

 17歳の奮闘にプロたちも驚嘆した。オール阪神とのコンビで審査員長を務めたオール巨人は2人のネタ披露後に「しゃべりは一番できてる」と高く評価した。審査員を務めた笑い飯・哲夫は、旋風を巻き起こした2002年の自身と比較し「2002年に偽ビートルズが決勝に出てたら、圧倒的に『君らすごいネタしてくれた』と言われてそう」と絶賛。同じく審査員のミルクボーイ・駒場孝も「偽ビートルズの偽を取ってもいい」とたたえ、2人を恐縮させた。

次のページへ (2/2) 【写真】審査員長を務めたオール阪神・巨人
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