【ブギウギ】六郎演じる黒崎煌代をNHK高評価 「台本以上に六郎の死がグッとくる」
NHKの連続テレビ小説『ブギウギ』(月~土曜、午前8時)の第47回が5日に放送され、主人公・スズ子(趣里)の弟・六郎(黒崎煌代)の戦死を悲しむスズ子と、亀ばかり気にかける六郎の手紙に戦死を受け入れられない父・梅吉(柳葉敏郎)の姿が描かれた。8日放送の第50回では梅吉が亀を見て「こいつ笑っている……六郎以外に初めて笑った」と話すと、スズ子が「あの子、いつも亀と何を話していたんだろう」と話す姿が描かれた。NHKの制作統括・福岡利武氏が取材に応じ、六郎の戦死を描く上で心掛けたこと、六郎が好きだった亀の意味や六郎を演じた黒崎の魅力を語ってくれた。
最初から六郎の戦死が分かっていたのでNHK「亀を含めて準備」
NHKの連続テレビ小説『ブギウギ』(月~土曜、午前8時)の第47回が5日に放送され、主人公・スズ子(趣里)の弟・六郎(黒崎煌代)の戦死を悲しむスズ子と、亀ばかり気にかける六郎の手紙に戦死を受け入れられない父・梅吉(柳葉敏郎)の姿が描かれた。8日放送の第50回では梅吉が亀を見て「こいつ笑っている……六郎以外に初めて笑った」と話すと、スズ子が「あの子、いつも亀と何を話していたんだろう」と話す姿が描かれた。NHKの制作統括・福岡利武氏が取材に応じ、六郎の戦死を描く上で心掛けたこと、六郎が好きだった亀の意味や六郎を演じた黒崎の魅力を語ってくれた。
「六郎への思いをどう描くが一番の肝。『ブギウギ』らしさは湿っぽくなり過ぎず、うまくカラッと描くことだと思います。六郎の死をどう受け止め、どういう気持ちになっていくかに非常に苦心しました」
六郎が幼いときから好きだった亀の存在が一層、悲しみを誘う。六郎の戦死と亀を絡める構想は当初からあったのだろうか。
「最初から六郎が戦争に行って亡くなることが分かっていたので、亀を含めて準備していました。生き物が大好きな六郎の純粋な思いをしっかり描くことで、生きていればすごく好青年になって、周りを明るくする素直な人になっただろうなと感じられればいいなと思っています。なので、つらく悲しい中、亀を見て六郎に思いをはせるシーンは自然と重要になっていくと考えて準備していました」
六郎を演じた黒崎についての思いも尋ねた。
「黒崎さん自身の持つ素直さがあって、さらに真っすぐなお芝居をしてくれたので、台本以上に六郎の死がグッとくるようになったと思います。第49回でスズ子が『大空の弟』を歌いましたが、六郎への思いをしっかり歌にすることにもつながったと思います。すごくいい場面になりました」