「異常な発想をされる方なのかも」 日大会見の出席者が即辞任しなかった副学長を猛批判

日本大は4日、アメリカンフットボール部を巡る違法薬物事件に関し、東京・九段南の日大本部で記者会見を開いた。林真理子理事長、第三者委員会答申検討会議の久保利英明議長、同事件に関する調査及び再発防止検討委員会の益子俊志委員長が登壇。日大は今後の学校運営などについて説明し、いったんは廃部の方針が示されたアメフト部については「継続審議」と発表した。林理事長は自身の責任について、「処分の内容を重く受け止め、今後、改革を全うしていく」と続投を宣言した。

第三者委員会答申検討会議の久保利英明議長【写真:徳原隆元】
第三者委員会答申検討会議の久保利英明議長【写真:徳原隆元】

第三者委員会答申検討会議の久保利英明議長

 日本大は4日、アメリカンフットボール部を巡る違法薬物事件に関し、東京・九段南の日大本部で記者会見を開いた。林真理子理事長、第三者委員会答申検討会議の久保利英明議長、同事件に関する調査及び再発防止検討委員会の益子俊志委員長が登壇。日大は今後の学校運営などについて説明し、いったんは廃部の方針が示されたアメフト部については「継続審議」と発表した。林理事長は自身の責任について、「処分の内容を重く受け止め、今後、改革を全うしていく」と続投を宣言した。

 会見では、久保利議長が今月末に引責辞任する澤田康広副学長を批判する場面があった。同氏は苦笑いしつつ、あきれた口調で言った。

「速やかにという辞任勧告をしたのに、出てきたのは『12月いっぱい』ということでした。一般論で申し上げると、これだけ第三者委員会で厳しく批判されて、辞任勧告まで受けて受けている人が『12月末まで』と言うかなと。どうしてそういう発想になって、しかも(林)理事長を訴えたりする。正直、よく分からない。どうして11月に(辞任を)できなかったのか、僕にも理解できないです」

 その上で「会社や組織でこういう案件があれば、速やかに辞任されるだろうと私は思います。12日間ブツを持っていたりするとか、そういうことも含めてちょっと異常な発想をされる方なのかもしれないなと。やや違和感が残るそういう辞め方だと私が思います」と指摘した。

 澤田副学長は、今年7月6日にアメフト部の寮で持ち物検査をして違法薬物の疑いのある植物片を発見。だが、警察への相談が12日後の同18日になったことについて、8月8日の記者会見で「まずは学生に反省をさせたいと思いましたが、本人が自首をできるような状況ではなかったので、私の責任で保管しました。7月で前期が終わる時期で、日中にヒアリングはできず、(大学として)調査を続けていたため、すぐに警察には相談できませんでした」と説明。林理事長も「対応は適切でした」と言い切っていた。

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