グルメ漫画で1日の食事を決めた人も? ド派手リアクションで人気の作品も…名作3選

「食欲の秋」も終わり、厚手の上着が必要になるほど冷え込む日が多い季節になってきた。寒暖差も大きく体調を崩しやすい時期でもあるが、体調管理には食事も重要な要素だ。そこで、本記事では“食”をテーマにした漫画を3作品紹介する。

ミスター味っ子(1)(著:寺沢大介/講談社)
ミスター味っ子(1)(著:寺沢大介/講談社)

この漫画で料理の道を選んだ人も…?

「食欲の秋」も終わり、厚手の上着が必要になるほど冷え込む日が多い季節になってきた。寒暖差も大きく体調を崩しやすい時期でもあるが、体調管理には食事も重要な要素だ。そこで、本記事では“食”をテーマにした漫画を3作品紹介する。

 最初に紹介するのは、1986年から『週刊少年マガジン』(講談社)で連載された『ミスター味っ子』(作:寺沢大介)だ。実家の定食屋を支える中学生の天才料理人・味吉陽一が主人公。彼が料理を作る定食屋に、料理界の権威・味皇が訪ねたことで陽一の人生は転機を迎える。味皇に料理を認められた陽一は、さまざまなジャンルの料理人との料理勝負を経て、自身の料理の才能を開花させていくのだ。

『ミスター味っ子』といえば、87年からテレビ東京系で放送されたアニメで見られる、味皇が料理を口にしたときのオーバーリアクションが有名だ。食べた瞬間に「うまいぞ~!」と叫びながら、目や口から光線を出したり、海の上を陸上のごとく走り回ったりする演出など、グルメアニメの感想とは思えないド派手なリアクションをしている。

 このリアクションについて、SNS上では「巨大化して大阪城を破壊するリアクションが好き」「焼き魚に感動した味皇様が地球バンザイと叫ぶのが印象的」というファンからの愛あるコメントがあがっている。

 次に紹介するのは、85年から2023年現在に至るまで『モーニング』(講談社)で連載されている『クッキングパパ』(作:うえやまとち)だ。主人公・荒岩一味(あらいわかずみ)は、仕事も家事も完璧にこなすサラリーマン。妻の虹子は、家事はちょっぴり苦手だが、元気に働くキャリアウーマンだ。2人の間には長男のまことがおり、連載開始当初はこの3人の荒岩一家を中心に、料理を通じた心温まるストーリーを展開していた。

 連載が続くにつれ、まことの妹であるみゆきが誕生して、荒岩一家の子どもは2人に。さらに月日とともに成長した姿が描かれ、小学生だったまことは、23年現在では大人になって、京都のレストランで働いている。読者とともに歳を重ねて成長する登場人物たちへの感情移入も本作の魅力である。

 SNS上では「まことがぐんぐん成長していく姿になぜか感動している」「読む度にまこと立派になったねぇと親心がわく」と、作中のキャラクターに対して親戚のような気持ちになる読者も多いようだ。

 最後に紹介するのは、83年から『週刊ビッグコミックスピリッツ』(小学館)で連載された『美味しんぼ』(原作:雁屋哲、作画:花咲アキラ)だ。本作は、主人公・山岡士郎と、彼の父である天才芸術家で美食家でもある海原雄山による料理対決を中心に描かれている。96年に公開された実写映画では、山岡士郎役に佐藤浩市、海原雄山役に三國連太郎さんが採用され、実の親子が親子役を演じるとして話題を呼んだ。

 漫画は現在休載中だが、YouTubeやインスタグラムで『美味しんぼ』の料理を再現する動画が話題になっている。中には100万回以上再生されている動画もあり、SNS上でも「美味しんぼの調理シーンに合わせて再現してる動画が面白い」「美味しんぼの山岡さんが作った料理を再現してみたって動画が好き」との声が集まっている。

 グルメ漫画は視覚だけではなく、想像力を働かせ味覚まで刺激されるのが魅力だ。今後も新しいグルメ漫画で、視覚から料理を楽しんでいきたいものだ。

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